2014年11月30日日曜日

突然、C#をいじくりだしてみる。


 カッとなってやってしまった。


 いや、お勤めで事務仕事してるんだけど、

 どうにもなんだか効率的じゃない。

 で、効率化の方策を探してたんだけど、

 時々ここに登場する友人Y氏に、

「だったらアプリ書いちゃったら? 軽くて早いよ」

 といわれ、

 うっそー、そんなの無理ー!

 と思ってたけど、

 Visual Studio Expressを使って、C#でWindowsのフォームアプリを作ってしまえばいいのか、

 となり、

 いつもの「進んで泥沼に落ちる」のパターンで、

 いきなりインストールして、始めてしまいました。

 果たしてプログラミング、できるかな。



 といいながら、Visual Studioはすごく簡単。

 C#でWindowsフォームアプリのプロジェクトを作り始めると、

 いきなりフォーム画面が出てくる。

 そこにボタンをポイと置いて、ダブルクリックすると、

 もう一つのcsファイルの画面にコードが書き込まれる。


 private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
  {

  }

 なんてのがいきなりボコンとできる。

 そのなかに色々と放り込んで( MessageBox.Show("なんとかかんとか"); みたいなのを入れて始めた)、

 F5キーを押すと、デバッグ開始。

 うまくいくと、

 おお! デザインしたフォームが表示される!

 しかも、ボタンを押すと、{}の中に書いたものが動く!

 メッセージボックスが出てきて、""内の「なんとかかんとか」が表示される。

 すげええ!


 そこからいろいろやってみる。

 labelをフォームにおいて、DateTime.Nowで現在の日付や時計を表示したり。

 日付も、せっかくだからSubstringとかintを使って曜日を取得したり、

 textboxを置いて、文字を入力してみたり、

 StreamReaderを使ってテキストボックスにテキストファイルを読み込んだり、

 StreamWriterを使ってその読み込んだテキストファイルをテキストボックス内でいじくったのを上書きしたり、

 FileStreamを使ってファイルを消してみたり。

 SystemIOのFileを使ってファイルの作成更新日付時刻を取得してlabelに表示したり、

 と、やってみる。


 やってくと、簡単な「;」とか「}」のつけ忘れはVisual Studioが教えてくれる。

 ただ、



 名前 使いたい変数名 は現在のコンテクスト内に存在しません。



 に悩む。これがどうにも解決できたり出来なかったり。

 とくに、実はここまでググって見つけた作例のソースをコピペして、ちょちょい書き換えてるだけなので、

 自分でやってる感がいまいち。すごくストレスがたまる。





 それでもここまで出来た。深夜2時にはじめて、7時にここで力尽きて寝る。

 でも、使うファイル名とかで固定したいものが固定できず、エラーでコンテキスト内に存在しないが何度も出るので、それぞれのメソッド内に定義を入れてみたりしてた。

 それで何とか動いてるけど、すごく気持ち悪い。ストレス極大。弱音ハク。


 で、後でわかった。一眠りして昼ごろ起きてやってみた。(シフト休で連休なのね)


 あ、これ、ネームスペースとクラスとメソッドの関係なんだなと。

 クラスとメソッドは違うんだぞと。

 クラスで別にして、staticで設定してやるとイケるんじゃないかと。

 で、やってみたら、そのとおりでした。


 メソッドもPublicとPrivateは違うし、またなんでよくPublic voidのvoidを使ってんのかとか、

 そういうことがわかりだしたら、突然サクサク作れ始めた。




 ザックリ。25時間ほど、途中9時間ほど睡眠を入れて、なんとか自分が何を作っているのか、何をどういう方向に作っていくのか、そういうことが少しわかるようになりました。



 ちなみに、このフォームアプリ、「発行」すればインストールして自分のPCで他のアプリと同じように動くの。

 タイル画面に自分の作ったプロジェクト名のプログラムが表示されて、そこからプログラムを起動できてすごくびっくり。



 いや、プログラム自身はBASICで大昔、今から30年ぐらい前、小中学校の頃にMSX BASICでちょこっと組んで、あまりの遅さに泣きつつ、ドッド絵エディタとか作ってたのね。

 そのあとテキストデータを表示するために漢字コードの処理するのがあまりにも遅くて、仕方ないのでマシン語に手を出して、しかもわけわからんまま、今度はテキスト、文章を書く方に行っちゃったのね。(MSX BASICは漢字対応してなかったのね、あのころ)

 はじめはゲームを作ろう! というつもりでやってた。で、プログラムから作ろうと思ってたけど、

 そのためにはシナリオだなと思い始め、

 プログラムを効率よく作るツールがその頃すごく高くて、

 結局シナリオと絵だけ頑張るようになっちゃったのね。

 で、シナリオが小説になっちゃって、本になったのね。



 でも、こうやってまたプログラムがいろいろ作れそうになると、やっぱり楽しいのね。


 もともとは他の仕事で使ってるデータをいい感じに自動処理しようと思って、

 既成品のデータベースソフトとか使おうと思ってたんだけど、

 これでなんかうまくいろいろ作れんかなと。データベースソフトまで使わんでもいいこととかは。


 原理的には作れるはずなのね。

 実際、自分の小説仕事のデータ読んじゃって、すげー、読める、と思ったら、

 その隣に自分の置いたデータ消去ボタンがあって、ゾッとしたり。それ押したら本当に消えちゃうからねえ。怖い。


 でも、これはこれですごく面白いし、いろいろやってみようと思えるのね。


 というわけで、これから地味に色々作っていこうと思うのでした。




 ちなみにプロジェクトの保存とか、そういうのもよくわからんかったのもしんどかった。

 あとで、リポジトリとか少しわかって、結局GitとかGitHubとかを使い出して、「ふっかつのじゅもん」になってくれていろいろ実験しやすくなった。


 まだ理解というには不十分だけど、作りながら理解していくという感じで。


「なければ作ればいいじゃん」というのがうちだけど、

 作れるのって、面白いのです。他人の作ったものの難易度と苦労もわかるし。

2014年11月26日水曜日

月刊群雛2014年12月号・発売直後レビュー!



 毎月月末恒例、「月刊群雛」の発売でーす。
 では、発売直後レビューを掲載順でー。今回私は書いてないので発売後のレビューです。

 長いです。すまぬ。でも今回、おすすめから、これだけ語りたくなる「凄い」の域に達してると思うのですよ。


電子書籍で年間1000万円稼げちゃいました


鈴木みそ 鷹野凌

 うわああ。あれってあれだったのかー、の連続の、鈴木みそさんのすさまじいKDPや電子書籍のここまでの歴史のインタビュー。すごく生々しい。数字もでるし値段も出るし実名も出るし…うわあ、すげええええ。
 商売的にKDPなどダイレクトパブリッシングのことを考える上ではすごく参考というか、事情がすごくよくわかって、面白いというのを通り越して、考えこんでしまう。
 はたして「書くこと」ってこれからどうなっちゃうんでしょうね。とことんまで安くなっちゃうのかなあ。鈴木みそさんの原稿の値段とかも露骨に書かれてたり(いや1枚あたりの原稿料なんてあんまり昔はオープンにしなかったような記憶が)。すごく生々しい現場の話。
 これは他にもレビューする人多いだろうから、これぐらいで。

 (愚痴)みんないつも巻頭だけレビューするんだもんなー。他人の創作、とくに修行中の他人の創作を読むのって、すごく自分の創作にも役に立つんだけどなあ。はっきり世評が固まってる完成品の作家の作品だけ読んでると、結局創作のために読んでるはずなのに、いつのまにか物語のただの消費者になっちゃうんだよね。群雛を読む喜びってのは、読んでレビューを書きながら、自分を省みることができるのもあるんだけどなー。(/愚痴)


計算する知性Ver1.5


夕凪なくも

 群雛での連載として構築が複雑に、奥行きを深めての登場。連載第1回。
 私としては闇屋が何であるのかというところに興味を持った。こういう物語の創作は、じつは敵役の造形でかなり魅力が決まってしまうところが大きい。どうしても主人公サイドに愛がこもってしまい、そっちを書き込んでしまうのだけど(私もそうだったりする)、でも魅力的で深みのある敵がかけると、主人公側がすごく引き立つ。ウルトラマンでも怪獣がトラウマ起こすようなモチーフと造形だからぐっとくる。さらに言えば、ウルトラマン的に作るとしたら、主人公はじつは狂言回しに近くなって、エピソードをつなぐだけで、あとは毎回出てくる敵が一回ごとに主人公に問題を投げかけ、苦しませ、変化させ、やられていくけど、その次の敵が更に現れて、という構造になっている。
 その点で闇屋の造形にすごく興味をもった。すごくいい世界構築のモチーフを掴んでいると思う。もちろん主人公側のさまざまな設定がされてこれからの物語の展開に係る定義を宣言していて、その展開が深まっていく期待も高まるけど、ほんと、この闇屋たちの造形が特に楽しみ。背後の企業とどうつながるか、時代背景、社会背景とどうつながっていくか。
 予感的なものはすでにあるけれど、作者によってそれが浮き彫りにされるのがとても楽しみ。あと、いい意味でアニメ的でもあるのだけど、映像が浮かぶけど映像にしないとわかんない、というのではなくて(それは私だよ……)、いい感じで映像が浮かぶ描写もいい。


異形者


M☆A☆S☆H

 すげえ……。超弩級の力作。おおおっ、重いっ、重いぞ! 
 クトゥルフ世界についても私はあんまり詳しくないのだけど(すまん)、でもすばらしく大きな奥行きの壮大な思考空間を感じさせる。書き込み作りこみもどっしりびっしり。たしかに執筆3ヶ月は伊達ではない。
 素晴らしく練りこまれている。すさまじく詩的でもあるし地獄絵図でもあるし黙示録的でもあるし重ねて素晴らしくSF的でもあるし。
 とても読み応えがある。だいたい、すでに引用の標示だけでもぐぐぐっと魅力がある。いいこういう話って、引用からしてすでに魅力的だもんね。
 私的な浅い類推ですまないけど、「エヴァンゲリオン」シリーズって、こういう優れたSF読んでれば、すごく納得行ったと思うのね。私もこういうSFを無意識にいくつも読んでたりしたので、あれの超世界の風景ってのはぜんぜん普通だった。なんか、世の中のSF力(ちから)が落ちてるんだろうと思う。
 これは是非みんな読んでガッツリとトラウマになってほしい。この作品はいい爪痕を魂に残してくれる。『異形』といっても殺しても罪悪感感じないような安いゲームのやられキャラではない。まさに『異形者』。タイトルに一片の偽りなし。まさに力作。すばらしい。
 インタビューで他の「群雛」著者にも影響受けてるとお書きだけど、だとしたらすごくいいことだと思う。特にこの作品はいい意味での創作上の向上心が詰まっている。創作としていい高みに達している。じつに読んでグッときました。(本項最後に追記あり)


第二の少年A 


狂気の時代君塚正太

 少年A、ときただけで構えてしまうけど、でも私も少年Aであったのだなあ、と思わされる内容。そうだよね、少年時代ってこうやって心がいろんなことに暴風に吹きさらされるように揺れ動いて、それでも頭が働いてるからがんばって解釈しようとしても、それも吹き飛ばされちゃう。
 同じ学校ものでも、ここまでガッツリ他の群雛に乗っていた学校ものの作品と全く別の視点から書かれているところがすごく興味深い。書き込み作りこみも濃厚だし、世界的にもまたぜんぜんモチーフの方向が違う。でも、これはこれで、すごく「アリ」だと思う。たしかに私もこういうこと考えてたし、その点でこう書かれてることで溜飲下がるところが多々あるし。刺激は強いけど、少年時代って、ほんとはこういうもんじゃないじゃないかなと私は個人的体験で思ってしまう。
 そしてこの体験をした少年がいかにさらに狂気を暴走させていくか、少年Aとしてどういう帰結になるのか。既刊サンプルだけど、とても興味をそそられる。良いサンプル。
 インタビューではこの後の少年の話のさわりが書かれているけど、うん、そういう方向だよね、といいながら、さらにその先には「善悪論」までいくらしい。期待できるなあ。これまた壮大な話だなあ。


異世界構築質問リスト4


神楽坂らせん

 安定して面白い異世界構築についてのチェックリスト。
 商習慣について、独占禁止法、汚染禁止法、度量衡の標準化があるかとか、国際カルテルはあるかとかギルドがあるかとか、すごい。これも作りこんだ原作者も原作者だけど、翻訳者もじつにすばらしい。
 取引記録を何に残すかとかで「タリースティック」なんてのが出てきて、ごめん世界史選択だったけどそこまで覚えてないよ、というほど細かい。
 で、毎回読んでレビューして書いてるけど、このチェックリスト、物語作りをしない方は、このリストを現実世界に適用してみると面白いよ、と。創作用ツールでありながら、異世界構築は現実世界に対する批評行為であるので、世界理解のためのヒントとしてすごく面白いの。特に今回は商習慣・ビジネスの領域なのだけど、この部分だけで十分凡庸なビジネス書よりも優れて批評的で刺激的で現実世界の理解への近道になってると思う。
 SFとかファンタジーを読むってことは、こういうところもあるんだよね。単なる絵空事じゃない。たかがSF、されどSF。役に立つかたたないかという視点で考えるのも狭いけど、でもこういう役に立つ系の効果も含んで、読書って幅が広く楽しいものなんだよね。で、読書するからこそ、その先にレビュー書いたり創作してみたりするのも楽しいのね。
 いつごろからか創作と読書が商売の絡みのせいか、分けられてしまったけど、ほんとうはすごくつながってるものだと思う。食える食えないとかそういうのは別に、読書をさらに楽しくするために書くというのはあると思うなあ。
 あと、交通・通信などのところも興味深いし、農村のところなんかは私がSFでやろうとしてるところとも関わるのですごく参考になりました。
 ほんと、このリストはいつもながらの労作だなと感心します。


髪の毛探偵 石神くん 0 ~狩野さんの憂慮~


晴海まどか

 おなじ学校ものでもここまで違うのかというこの奥の深さ。レビューでいつもながらのキャッキャフフ。って、すまん、いつもこう書いてるけど、ここには「可愛らしく、みずみずしく、軽妙で、楽しげで、快活で、明るく、水彩のような淡いけれど鮮やかな」って意味を込めてます(ほんとです)。そういうところで読んでてほんと、楽しいのね。いい意味での中間小説だし。モチーフもしっかり揃ってるし、しかもちゃんとワサビも効いている。
 そっかー、女心かー。なるほど、と思う。実に繊細にモチーフを扱って描き出している。作風が安定しているので安心して読めるし、読後感も爽やか。そして読めば読むほど、キャラクターたちの微妙な関係性がじわじわときいているのがわかって何度読んでも楽しい。
 ワサビに当たる部分がまたいいのね。うん、そういうことだよね。石神くんは確かにそうだよね!(ドン、っと机を叩いて同意)
 あんまり語ると読むヒトの楽しみを奪いそうなので、あえてレビューを短くする。この作品はしっかり浸って、しっかり楽しめる作品なので、とにかく読んでほしい。作者のこの作品世界への愛を感じてほしい。こういう世界観、私もすごく頷く所なのです。


渡洋爆撃機富嶽 -極北大作戦-


佐原晃

 作者のいい意味でメカフェチ、技師フェチのところがあふれている、好ましい戦記。露骨にバッツンバッツンに死人が出る残酷な作品ではないので、読みやすいと思う。(いやそのバッツンバッツンを私はやっちゃったのですが……ううう)
 飛んでる最中に電子回路直したり(いやほんと、実は現代の海自哨戒機P-3Cでもそういうことするのね)するんだけど、そこに謎が含まれて推理仕立てになってたりするのがどうなっていくのか。
 真空管があたたまるのを待つシーンとか、今の若い人にわかるかなあ。ボワーンと温まっていくあの感覚は独特なのだけど、こう書かれるとつい嬉しくなる。
 ほんと、飛んだ状態でいろんなドラマになるのが面白い。というか、この話はどれぐらいずっと機内の話で進むんでしょうか。機内の話だけでじっくり進むのも楽しいと思う。途中さらに格好いいシーンもある。ああいうの、いいよね。
 とにかく私もメカフェチとして楽しい。ちなみに戦記ものでは戦闘シーンはエロスなシーンと同じという説があるのだけど、この作品ではフェチのフェチたるところで抑えめなのがいいのかも。ガツーンガツーンのモロ出しではないところが渋くて個性なのではないか、とモロ出しの私が書いていいのか、そもそも上から目線っぽく見えたらすまないですー。ともあれ戦記もがんばって書いていきたいなと思うのです。群雛に架空戦記載せたの私と作者の他にいないし。たしか。
 ナカーマ、と思ってしまうので、応援したい。


井の頭Cherry blossom ~restart~ The Blue Marble


くみ 魅上満

 連載第3回。繊細な世界ながら、宇宙飛行士候補生の話なのに宇宙飛行士養成訓練のシーンがほとんどないことが実は少し気にかかってたけど、今回、その理由がはっきりわかる。
 特にモチーフとして、宇宙飛行士の仕事や技術的なことは書かないで、宇宙飛行士候補生としてのプライベート、とくにすごく近いプライベートのところにフォーカスを合わせるのが主眼なんだなというのがよくわかったし、理解できた。
 確かに宇宙飛行士ものとなると宇宙へ行くこと、宇宙飛行士としての使命みたいな勇ましさとか苛酷さとか技術的困難さに目が向いちゃうし、そういう作品はいくつもあるし、すごくヒットもしてる。だからこそ、その方向はほぼ捨てて、すごく内面、ごくプライベートなところをモチーフにしてる。ちょっとフェチっぽいところもあるかもだけど、でもそういう精神世界が主眼と理解すると、すごく響いてくる。だからこそ、そういう限定で書いている世界に、外的世界である宇宙開発の現実とか宇宙開発競争とかの事情が持ち込まれると、たしかに苛酷だよね。良い演出になる。
 こういう宇宙飛行士候補生もいるのかもしれない。たとえば過酷な環境の自衛隊の潜水艦なんかだと、適性試験で容赦なく適性のない人間を除外しちゃうけど、宇宙空間ってのも潜水艦と似た、一見広いようで狭くて閉じ込められた環境なのね。ただ潜水艦と違うのは、宇宙はほんと、いろんな人間が行く可能性がある世界。だからこそ、こういう宇宙飛行士候補生もいてもいいと思う。というか、いないと宇宙開発はほんとうの意味で開発にならないと思う。
 宇宙に行くのは今のところ心臓外科医とか優秀なエンジニアとか航空機パイロット、優秀な科学者とかがほとんどだし、そのほとんどがすごく苛酷な訓練を経て、記者会見で政治的なことをうっかり喋って問題にならないようにする訓練すらも受ける。だから、その精神的な内奥は、普通はなかなかあまり描かれてないのかもしれない。だからこそ、これはその段階から先に行く時代の話なんだと思う。そこで、いい視点だと思う。なにより普通の人に地続き感がある。
 だからこそ、これからどうやってまとまっていくのか。今回の展開がどう結ばれていくのか。先にさらに期待させられる。


こちら海老名市役所なんでも課


婆雨まう

 海老名市役所! うわあ、うちの近所だよ。というか役所としては実は私、お勤め仕事として個人的に遠からずなのです……。
 で、なんとなく読む前から予想してたけど、それ以上にワイルドでした……。でも、エッセンスはわかる。わかるけど、ワイルド。いい意味でぶっ飛んでる。
 そりゃそうだ、「踊る大捜査線」の湾岸署みたいな警察署はない。似たように、現実にうちの近所の宮ヶ瀬ダムだと、橋から飛び降りた水死体を見て、相模原署と厚木署で「あれ、流れの具合によっちゃ、厚木署のものになるよなあ」という話になったりしてるけど(「踊る」映画であったシーンそっくり)、でも厚木署も相模原署も湾岸署ではないのね。リアリティとリアルは違う。そして、リアルなんか書いたところで、そんなもんは新聞とかテレビとかで報道されちゃうし、第一そういうものの中の人は、ちっともおもしろくないのね。実際警察の方に取材すると、案外「西部警察」のほうが「踊る」より好きという人がいたりする。
 そういう風味で、海老名市役所、というより「西部市役所」な感じかもしれない。でも、実際やってることとか、その経緯はじつは似たようなところがある。ただのフィクションとただ笑えないところが現代なんだよね……。そういう意味で、リアリティとリアルを勘違いしてるとぎょっとするかもしれないけど、でもそこを踏まえてれば、なるほどな、と思うところも。
 ただ、このサンプルのような定義の部分もさることながら、毎回、その後の展開で一気にぐぐっとくるタイプの作者だと思うので、サンプルだけど続きに期待させられる。展開の部分がほんと、楽しみなんだよね。


悪魔とドライヴ ビッチェズ・ブリュー


ヘリベマルヲ
 
 うぐぐ、攻めてるなあ。これも独特の世界だなあ。書き込みもしっかりしてるけど、その焦点になりやすいそのシーンがなかなか怖い感じ。群雛のなかで書ける範囲を広げようとしてるなあと思う。この作品も、私からあれこれ言うよりも、読んで感じて欲しい作品だと思う。独特の魅力があるけれど、それはこの作品の本文を読んでこそわかるものだと思うのです。
 思ったんだけど、これもまた学校が舞台の半分で、しかも学校教師の話なんだけど、これもまた個性がすごく出てて、他の作品と読み比べるとすごく楽しい。
 この国語の先生が授業してる教室に、髪の毛探偵がいて、なおかつ少年Aがいる風景を妄想してしまうと、もう止まらなくなってしまうのです。高校とかって、すごくそういうとんでもない空間だったんだなあ、と今更になって思うのです。
 この国語の先生の容姿を想像するとまたいいし、実は最後にむけてのこの二人、生徒と先生の関係を見ると、また面白い。この女の子は何かの暗喩になってると思う。言うなれば……おっと、それは読んでから考えてみてほしいなあ。


LANDLADY


澤俊之

 ギター小説というのがあるのかと以前書いたけど、今回も音楽が感じられる。映像が浮かぶ小説に慣れてるけど、音楽が浮かぶ小説にはあまり出会ってこなかったので、毎回興味深い。しかも今回は演奏シーンがない。インタビュー通り。でもギターの魅力が伝わってくるから面白い。物語として登場人物が魅力がある。
 それと、なんか、出てくるだし巻き卵がすごく美味しそうに思えた(笑。料理っていいよねほんと。ちなみにいい作品の条件に、出てくる料理が美味しそうに書けてること、ってのを上げてる人がいたような。たしかに文豪って美味しそうな料理をしっかり美味しそうに書くよね。
 読みやすくてそれでいて世界がしっかりあって、なんか作中の楽器屋さんで登場人物と一緒に日々を過ごすような感じで、ほんと、楽しく読めました。素敵でした。



友達からお願いします


月詩夏人

 この作品も高校生の話。でもまた髪の毛探偵とも辻Q先生とも少年Aともまたちがう個性。総称系の高校男子と女子。なんか坂本真綾の世界を思い出しちゃったよ。放課後のバーガーショップ、みたいな。ああ、私にもこんな時代があったなあ。
 はじめて書いた小説とのことだけど、安定感があるのがすごいと思う。どこか書き慣れてる感じが。サンプルだけど、十分本文にも期待できると思う。淡いこういうのも好きなんだよね。


表紙


mie

 ほんと、表紙に恵まれてる月刊群雛である。毎回違う人なのに、群雛らしいカラーが出てて、それでいてイラストレーターのカラーも調和してるのがすばらしいよね。
 そしてクリスマスだねえ。(´;ω;`)ブワッ(何故


あとがき


 TANABEさん、いつもいい仕事、ごちそうさまです。葉巻ですかー。シブいなあ。晴海さん、椎名林檎はいつも仕事キッチリの人ですよね。ライヴ楽しんできてくださいー。竹元さん、ほんとおつかれさまですー。私も何故かお勤めで編集っぽい業務もあるようになって、すごくその感覚納得ですー。鷹野さん、次のステップ、あせらずに進んでいくといいですね~、なにか私にはまだわかりませんが期待。というか鷹野てんてー!(笑



総括


 書いたよ、ここまで…7000字超えてるよ…。ごめん、長くて。
 でもほんと、さらに特に今回、こうして語りたくなるような力作揃いでした。クリスマスプレゼントに是非!(笑
 ますます本の中がさらに有機的に繋がってる感じがしてきて、さらに弥栄弥栄であります。ほんと、そういう存在っていいよね。いい意味で意識しあって、頑張れる場があるのって。創作ってのはすごく孤独な作業だし、そこで自分を見失いやすいし、すぐ暗黒面に落ちそうになるし。いや私がそうなんですが。なかなかしんどい。
 そういう意味で、「月刊群雛」はほんと、稀有な存在だと思います。これからも続いていってほしいと毎回思います。


 というわけでこの「月刊群雛」2014年12月号ははこちらより買えます。いろんな電子書籍書店で扱ってるので、ぜひ。

月刊群雛 (GunSu) 2014年 12月号 ~インディーズ作家を応援するマガジン~ | 紹介ページ


#ちなみに次回(1月号)と次々回(2月号)、私も参戦すべく作品用意してます。もうすでに書き終えてたり。
 さあ、これから怒涛の年末進行。群雛は無事1周年を迎えられるのか。鷹野さんのヒミツ計画は何なのか。次回「月刊群雛、はじめての年末」。次回も、サービス、サービスぅ。(結局これでしかも古い…ヒドくてすまぬ)




あと、追記。


 今回の「異形者」、もうこれは、もう、「日本にラヴクラフト級ホラー作家出現!」って帯書いちゃっていいほどの大傑作だと思う。

 私が大昔、「ポストエヴァンゲリオン時代のラディカルハードSF」と言われちゃったぐらいなんだから、十分その資格はあるはず。というか、どこか、私なんかじゃない、もっとまともな専門の書評家がそろそろ月刊群雛の作品を本気で話題にしていい頃だと思うんだけども。
 こういうところで腰が引けるのが私の読書量の少なさとかの書評についての力不足が出ちゃうんだけども。書評は力仕事なんで、力のあるヒト、是非「月刊群雛」の書評に挑戦してほしいと思う。いやほんとうに。

 作者さんも言ってるらしいけど、私も思うところあって、ラヴクラフトを継承しない、という意味でポストラヴクラフトではないのね。確かに。
 ポスト、なんて甘いもんじゃない。本気で全く別の地平開いちゃうところだもん。とにかくすごい。
 あと、群雛全体も、前回で幾つか巣立って行く人が出そうな予感感じてたけど(ちょっとそれですこし寂しかったのもあり。実は正直)、それが今回、いい意味で全体のハードル上がって、単なる雛の巣じゃなくなってきてる感じなのね。
 今後も雛、という単に甘い感じには決してならないと思うのね。
 私もレビューの中に少しずつ、そうならないようにという思い込めてるけど、前回の笠井さんの作品とかはすごくモチーフが良かったので、これは本格的な文学の場になりうるな、と予感してたし。だから笠井さんにああいうレビュー書いたんだよね。あの人のモチーフはすごく深みに行けるものだし。
 あれ、どう伝わるかすごく心配だったけど、伝わった感じだから、私も嬉しいのね。
 特に、今回の「異形者」はその中で画期的だけど、でも群雛という性質の場では、今思うと、寂しさとともに、なにか、こういう凄いのがでてきてくれる感じがしてた。でも、それを実際にしっかり書いてくれたのがすごく嬉しい。
 ほんと、ホームラン級だもん。


 内心、これ読んで、小話ばっかり書いちゃダメだな、と自分を反省してしまうところもありだったりする。もっとがんばんなきゃね>自分。

2014年11月25日火曜日

2014-11-24 惜別・木漏れ日線最終運転(相模原タムタムNゲージレンタルレイアウト)


タムタム相模原店のレイアウトの最終運転に参加してきました。

 さまざまな我が架空鉄道北急電鉄の車輌の落成後公式試運転にお世話になったレイアウトの最終運転、万感こみあげるものがありました。

 このレイアウトで出会った素敵な皆さんにも深く感謝です。また、レイアウトの保線を頑張ってくれたスタッフのみなさん、本当におつかれさまでした。
 木漏れ日線、永遠なれ。

 私はうちの新9000形、あかまつあおまつ、特殊機関車ミルヒ号、そして最後はクルーズトレイン・ブラウンコーストエクスプレスとEH510で惜別の華を添え、そして他の方の運転による最終列車のテールランプを見送りました。


 というわけで、惜別アルバム。



 北急電鉄新9000形(オリジナル)。シャーシまで紙製、前頭部レジン製の北急通勤車の最高峰。

 最後の時間を惜しんで、減車した4連で運転しました。



 
 北急観光ディーゼルカー「あかまつ・あおまつ」。これもレジン・ペーパー製。



 奇跡の特殊機関車ミルヒ号とグリーンティーエクスプレス。25年以上の時を超えて蘇ったTOMIX・C型ディーゼル改造のロッドつき機関車。小型客車を率いての力走です。


 おへそライトに金色のバッファも得意気にカーブを走ってきます。


 そして、我が北急電鉄のフラッグシップ、ブラウンコーストエクスプレス。1991年竣工以来走り続けてきた自由形クルーズトレインのパイオニア。牽引機はオリジナルのEH510機関車。


 後尾は20系改造のサロンカー。惜別のパーティーが車内では行われているようです(妄想)。






 風景の中をのびのびと車両を走らせられる。まさにレンタルレイアウトの醍醐味。

 しかし、刻々と別れの時が近づく。


 この列車の姉妹列車ファンタジアコーストエクスプレス。

 北急ペーパー製列車のパイオニア新5000形とその2次車。

 ペーパー車両の未来を垣間見たペーパー製E655系1次車。

 そして製品化発表に打ちひしがれながら、メーカー、それもNの最高峰KATOという巨大な壁に挑んだペーパー製E655系(2次車)。

 まさかのプラ車体の匠との苦しい競作となったペーパー製あかまつあおまつ。

 その匠にプレゼントされたEF510 600。


 すべてが、さまざまにこの轍の上で、のびのびと走ってきた。


 まさにここは、晴れ舞台だった。

 ときに眺めるお客さんとお話がはずみ、

 ときに模型趣味に興味を持つきっかけもなかった女の子たちが「可愛い!」と声を上げ、

 ときに一緒に走らせる見知らぬ方と友となり、

 ときに小さな子に「くやしいなあ」と言わせながらその夢をふくらませた。


 その舞台の、幕が下りる。


 最終列車がついに走りだす。

 別れがせまる。

 記念撮影もおえて、最後の列車がゆく。



 最終列車のテールランプが遠ざかっていく。



 ありがとう、素敵な仲間たち。


 
 ありがとう、相模原タムタム木漏れ日線。



 ありがとう、忘れ得ぬ轍よ。


 さあゆこう。うつむくのはここまでにして。

 素敵な思い出を魂に焼き付けながら、

 新しい夢へ、かけだしていこう。

 線路は、どこまでもつづくのだから。



 私の中で、一つの時代が終わったような気がしました。

 惜別の思いはあれど、相模原タムタム、模型店として、これからもお世話になると思います。



#後日、タムタムさんのブログに載ってました。

 こもれびの森鉄道|ホビーショップタムタム相模原店のブログ

2014年11月23日日曜日

追兎・北急JV 自動運転レイアウトを作る(83)天神山前交差点歩道橋を改善する(2)

 はい、歩道橋改善の続きー。



 今日もいい冬晴れ。塗料も良く乾くのでサーフェイサーを吹く。


 というわけで、エレベーターをどうしようかと。



 ゴンドラの大きさに工作用紙を切って、とりあえずどんな感じか考えてみる。

 どう考えても工作手順から言って難易度めちゃ高。手順がわからん。

 塗装はいつするのか、組み立てはどうやるのか。眠れなくなっちゃう~、クラス。


 とりあえず考えたのは、エレベーターのガイドレールを組んで、そこにゴンドラを合わせて、あとから組み込むというもの。

 これなら何とか作れそう。

 というわけで、


 寸法を測って、図面を描いて、


 SilhouetteStudioで作図して、



 クラフトロボで部材をカット。



 綺麗に切れた。ちょっとクラフトロボのカッターが使いすぎでそろそろ交換時期かなというところ。

 でも、組み立てられんのかというと、やばいな、と思う。幅0.2mm以下になってるところもあるし。


 そこをど根性で組み立てるのです。

 エレベーターのゴンドラドアは3枚分割ドアとし、戸袋を合わせると4分割。3mm幅の切り抜かれたドアを重ねて立体表現する。

 ゴンドラの横もシースルーに。

 そしてエレベーターのレールと組み上げる。


 で、合わせてみると、あちこち寸法間違ってんのね。

 左右のエレベーターの大きさが違ってんの。ザックリ作りすぎ。

 (´;ω;`)ブワッとなりながら、もう一個のエレベーター用に採寸しなおし、クラフトロボで作り直す。


 エレベーターの橋上部。これもザックリ作りすぎてて、後でシースルードア部の穴を開けた。よく考えないで作るからこうなる。

 ここで、エレベーターのドアはゴンドラ側と、乗り口上下2箇所分、これが2基なので6個作らなくちゃいけないことにも気づく。遅すぎ。

 まあ、パーツは予備と思って多めに作ってあるので無問題だけど。


 で、透明プラシートで窓を作ってみる。ちなみにゴンドラ側にも窓の透明表現で透明フィルムを貼ってある。


 外窓は本塗装時には外せるような構造に。


 そのあと、ゴンドラ上の巻き上げ機っぽいものを作ってみる。本当はジャンクパーツの艦船模型用のリールをつけるつもりだったけど、結局家に在庫がなく、GMの車両キットの床下パーツから作る。

 まあ、たった2個なのでなんとかなるのです。



 こんなかんじ。



 片方のエレベーターは階上に到着してドア開けてて、車いすが降りるところを表現。これがやりたかったのです!

 ちなみにもう片方のエレベーターにも人が載ってるけど目立たん……やはり電飾するしかないのか。


 というわけでこんなかんじです。これからいりいろ外して本塗装して、手摺の上半分を作って仕上げ。


 


 モチベーション補充のために、レイアウトにおいてみる。



 さらにディテーリング。




 手摺の作り方を考えこんでるけど、今はまずモチベーションを再充電。




 iPhoneの角をレイアウトにつっこんで撮影。なんとかエレベーターに乗ってる人が見える。 

 まだまだがんばるのです。




2014年11月22日土曜日

追兎・北急JV 自動運転レイアウトを作る(82)天神山前交差点歩道橋を改善する。






 交差点の上に作った歩道橋。

 当然紙工作、それも感じを見るために作ったかなりざっくりしたものなので、改善を考えます。



 歩道橋に使うのは、購入したグリーンマックスの歩道橋。

 これを材料にします。


 この歩道橋、店頭で見たら成型色が百均の台所用グッズみたいな質感だったのだけど、見てみると吹き付け塗装してある。



 右がトミーテック・ジオコレシリーズの歩道橋の階段。左がグリーンマックス。

 ジオコレのほうが細かいモールドがあったり、塗装が渋めだったりするけど、

 どちらがよいかが簡単に結論が出ないのが模型の奥の深さ。

 とりあえずどっちもそのまま使うのはつまらない。

 というわけで、手を入れます。


 まず、そのまま置いてみる。うん、いかにもなグリーンマックス歩道橋。


 そこで、手摺の柱を減らして、デザインされたようにしてみます。

 このままだとこの減らした柱から人が落っこちてしまうので、あとで今よくあるガラス質の壁をつけることにしますが、その前にサーフェイサーを吹いて処理する工程が必要です。

 というわけで、先にその他のところに手を入れます。

 橋の橋脚ですが、



 このグリーンマックス(GM)の歩道橋の橋脚が、雨樋などもついているので、これを利用します。

 GMの製品は、一見アレ、なところがあるのですが、それはそれでGMらしい細面な造形がまた独特の味わいであるので、それを応用してみようと。


 また、奥の太い紙の柱。これは歩行者用エレベーターを想定してますが、これも頑張って見せ場にしてみます。

 とある作例で、おおっ、っとおもったので、それを真似して、エレベーターの中のゴンドラが見える構造を考えてみます。




 歩道橋の手摺も、ざっくりしたものから、ちゃんと切ったものに置き換えます。



 しかも、片方のエレベーターの出口を開けておきます。

 エレベーターにさらに細工をしてみようという算段ですが、これ以上書くと企画倒れに失敗しそうなので、詳しくは書かずに乞うご期待ということで。


 まず、いろいろディテールを追加して、サーフェイサーを吹くところまで来ました。紙は塗料を含むと頑丈になります。そこからがまた面白いのです。

pixivもやってます。

 というわけで、今日は久しぶりに3DCGのレンダリングを。



 
 雲海の背景をVueでつくって、手前の艦船をShadeで作成し、大域照明を使ってレンダリング。

 でも設定がよくわからん……。屋内とはぜんぜん違うんですね。

 ちなみにこの図、pixivにも投稿してます。

 「戦艦シファ・ミスフィ、発艦用意!」/「YONEDEN」のイラスト [pixiv]


 もしよろしければどぞ。この図は力押しで4K解像度にしてあります。

 ちなみに、個人的に気に入ってるのがこれ。

 


 勝手にShadeでデザインした新ロマンスカーLXE。展望席+2階建て+スロープをつかったシアターシート、バリアフリー対策の車内エレベーター、そしてボギー構造の6+4分割で貫通側も展望という。もう特急ロマンスカーというより妄想ロマンスカー。

 最終的に、これを3Dプリンタで自作したいのです。ああああ、なんという無謀な野望。


 果てしない野望です。果たしていつになることやら。ちなみにこの図もpixivに投稿してあります。


 よろしくー。