2015年2月12日木曜日

便利? 鉄道模型の複々線分の電源供給を1本のLANケーブルでやってしまう裏ワザ!


大きなお座敷運転レイアウトを作ると、かならず困るのが、コードの取り回し。

とくに電源からレールに電気を供給するフィーダーコードは、短いし、長く延長しようにも延長コードが短いし高いし、見た目も悪いし「スパゲッティ」になって管理しにくい。

というわけで、一挙解決の方法。


延長部分を、LANケーブルに置き換えちゃうのね。



用意するのは、

フィーダーコード
LANジャックDIP化キット(150円ぐらい)
ユニバーサル基盤(小さいのでいい)
基盤の足(ないとアブナイ。セットで売ってて安い)
ピンコネクタ
ピンソケット
(贅沢にかっこ良くやりたければ)KATOパワーパックフィーダー互換コネクタ
   ここらへんは秋月電子通商で売ってる。秋葉原行けなくても通販で買える。


熱収縮チューブ
ハンダ
ハンダ吸い取り線
   最近ホームセンターなんかでも売ってるみたい。

カッター
テスター
はんだごて(Amazonで熱調節機能付きのが安くてとても便利)
あと電気コード用のよく切れるニッパー


こんなもんでできる。ほとんど通販で買える。田舎暮らしは秋葉原行くより通販が便利。送料より交通費のほうが高い。






 やり方は簡単。

 フィーダーコードを切断します。

 切った線の切断側をちょっと剥いて、それぞれピンコネクタをはんだ付けします。

 ハンダづけはコネクタとコードの被覆剥いたところ両方につけて、接合するときはそれぞれに付いたハンダ同士を溶かして、自然にくっつくようにするのがツボ。
 片方だけにハンダつけるとか、ねじって仮止めしてからハンダを流すとかはダメ。めんどくさいしかえって難しくてうまくいかない。
 ハンダ同士だとちょっと溶かせばすぐハンダ同士がつながって、速くて楽で確実。
 ただ、付ける前にそれぞれのコードを熱収縮チューブの中を通してからやらないとダメ。熱収縮チューブは巻きつけるじゃなくて、通しておいて、つなげてからずらしてかぶせるしかないから。
 間違えたらはんだを溶かして取って、チューブはめ直すべし。
 絶縁しないとほんと、あぶないよー。


これでコードの準備は完了。複々線だとコード4本が切断によって8本に、それぞれ青と白があるので16回、ピンコネクタとコードそれぞれにハンダつけるので32回もこれだけではんだ付けしないといけないけど、まあ、あとが圧倒的に楽になるので、ちょいここは辛抱。





で、今度はLANジャックキット。
これにはLANジャック本体と、ユニバーサル基板とかにそのままさせるピンコネクタと、その二つをつなげる変換基板がセットに入っている。

これは地味にハンダ付けして組み立てるのみ。
隣とハンダがつながっちゃったらショートしてあぶないので、ヤバイと思ったらはんだ吸い取り線当ててハンダで熱すると、いらないハンダが吸い取り線に毛細管減少みたいに吸われて簡単に除去できる。
ハンダは吸い取り線で吸い取れば、何度でもやり直しが聞くので楽。
逆にハンダをカッターで除去するのはすごくしんどいよ。ハンダごてと吸い取り線でよろしく。

で、組み立てたLANジャックは、変換基板を介してLANケーブルの差込口の反対側に8本つながったピンコネクタがつながる。あと1本ずつ左右のピンコネクタは固定用の脚のぶんで、電気関係ないのでそのまま。

なので、8本のピンコネクタをさしたユニバーサル基板に、コネクタと平行に1列8本のピンソケットをはんだづけする。

そして、基盤の裏側で、ピンコネクタとピンソケットのハンダをつなげる。

これでハンダ作業は完了。


うわっ、私のハンダ付け、汚すぎ……。

まあ、通電と絶縁がしっかりしてれば無問題と思っておく段階。

やってるうちに、少しうまくなるかもだし。



コネクタとソケットが1対1対応でつながることが大事。これが隣とつながっちゃうと混線してショートしてあぶないので、ハンダが終わったら、つなげちゃいけないところにカッターの刃先を走らせる。

ちょっとガリガリしても引っかからなければ、つなげちゃいけないところは絶縁されててつながってない。つまり混線はない。

引っかかったらハンダが漏れてつながってるので、ハンダをやり直すか、軽微だったらカッターでカットしてしまうと楽。無理は禁物だけど。

このLANジャックとピンソケットの付いた基板を2つ用意する。

あとはLANケーブルで2つの基板(変換基板)をつなぐ。


手で持ってるのがピンコネクタつけたフィーダ線。

これをピンソケットに挿す。

こっちの基盤は将来用にもうLANソケットをもう1つ準備工事してある。


そして試験。

本当はLANコネクタのピンには番号がふられてるので、それ理解すればすぐだけど、

実際はやってみると、初心者なので、それ、結構頭が混乱するのね。



だから、ざっくり、パワーパックからのフィーダ線(ピンコネクタ付き)を変換基板のピンソケットに差し込んじゃう。

で、もう一つのLANケーブルで繋がった変換基板には、線路とつながるフィーダ線(ピンコネクタ付き)を挿して、線路のフィーダーとつないじゃう。

あとは動力車をレールにおいて、パワーパックでじわりと通電。



いきなりショートしたら、基本それは変換基板のハンダづけのときに混線してるので、チェックしてハンダをやり直す。

ショートしないけど動かない時は、ハンダはできてるけど、ソケットの間違ったところに線路側からのピンコネクタを挿してることが多いので、ピンコネクタ抜いて他のところに挿し直す。

うまく動力車が動けば成功。あとは走る向きがあってるかを確認して、まちがってたらピンコネクタを逆向きに挿しなおして、再度確認。

で、問題なければ、あとで困らないようにパワーパック側のフィーダ線と、線路側のフィーダ線にマーキングして対応関係を明示しておく。

あとは残りの3線もチェックしながら挿していく。

よほど失敗しても、DCCより電気は弱いし、ほったらかさなければ火事になるほどヒドくないし、危なかったらパワーパックのブレーカーが作動してくれるので、とりあえずやってみる。

混線、ショートは怖いけど、でも怖がりながら慎重に、でも実験と思って勇気を出してやってみると良い。






あと、趣味次第で変換基板にケースかぶせてもいいし、ケースに仕様通りに綺麗に穴あけしてKATOフィーダー用ソケット互換品を植えるのも、スマートで楽しい。
 (でも互換品、ソケットはKATOのはKATO純正品とつながるけど、コネクタは使えないのね。サイズが微妙に合わない)


これで、複々線分のフォーダーが1本のLANケーブルに集約完了。

延長したければ、長い市販のLANケーブル買ってきて取り替えるだけですぐ簡単に延長できる。

しかも、どの線がどのパワーパックとつながってるのかもわかりやすい。



設営が楽になりますよー。おすすめ小工作です。



あと、お勧めなのが、


 KATOユニトラック複線のフィーダーレール。

 使ってると、複線の左右どっちにパワーをつないでるのか、わかんなくなることがある。

 だから、線路の真ん中と、フィーダー線の根本に番号合わせてテプラを貼ってしまう。

 すごく地味だけど、これもやると便利。あとが楽です。



 職場のおまつりで。フィーダ線は複々線分が集約されてるのでだいぶスッキリ。



 根がズボラなんで、いつもこんな、もっと楽できないかなと、こんなことばっかりやってます。


 この他で結果、言わないだけで余計めんどくなった失敗もあるけど、それはまたいずれ。









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