2016年2月5日金曜日

鉄道模型のタノシミ・KATO旧製品のD51を楽しむ一つの方法。


久しぶりの模型工作。



今日。

猛者から包みが送られてきた。


中身はこんな。


あっ、これ!

ラッセルヘッド!

猛者のところで余剰になってたらしい。


さっそくうちのDE10に繋いでみる。

ううむ、良い。

なぜか撮影に使ったケータイが顔認識したのには笑った。



こんなもんかもしれぬ。(猛者・画)



でもほんとの目的はこれ。

貨車の台車を集電化改装してあるの。

なんでこんなものがいるのかというと。



高校生の頃に作ったD51 1119号機もどき。

こんなのがうちにあったのね。

近所の公園に保存されてる機関車D51 1119号機を再現しようとしたの。



旧製品のKATOの標準型D51を、

かまぼこドーム(戦時型なので曲線省略されちゃったのね)

船底テンダ(これも戦時型で材料節約でこうなっちゃった)

貨車みたいなテンダ台車(船底テンダにはこれがつく)

ギースル・エジェクタ(末期のD51の性能を向上させるためにつけた)

という、厚木市森の里の公園に保存されてる1119号機のスタイルに改造、

したはずなんだけど、走りがいまいちだったの。


まあ、SLは作り始めたらとんでもない「沼」なので、

たまたま縁のあった1119号機だけ作ろうとしたんだけど、

高校生の腕では早々うまく行かず。

でも、

かまぼこ―ドームはモールドを削ったりパテ盛りして作成。

船底テンダもモールドを削ったり持ったりして作成。

テンダ台車は余っていた貨車の台車を無理やり履かせた。

ギースル・エジェクタはプラシートで整形、

というもので、なんちゃって1119号機にしました。

でも、なんとか走ったのでよかった。



ところが、久々に出してみると、うまく走らない。

でもそれは、

振り替えた台車によるテンダ支持がうまく行かなくて、

スペーサーをかませてたんだけど、

それが昔はなんとボール紙……。

それが経年劣化してダメになって、

テンダの姿勢が不安定になり、 

それで引っ張られてエンジン部の姿勢が不安定。

それによって集電が不安定になり、停車してしまう。

というわけで、

電材用に買ってたプラネジのワッシャをはめたら、一挙によくなりました。


でも、猛者と話してたら、

テンダ側での集電を復活させようと。


たしかに、D51のノーマルのテンダ台車は集電するようになってる。

で、猛者は貨車みたいな船底テンダ用台車で集電するのを作る、と。


で、それを作ってくれて、送ってくれたわけですよ。



それがこれ。

よくできてるなあ。丁寧な加工である。





で、当然、よく走るわけですよ。

だって、走行装置は殆どいじってないんだもん。

台車を交換しただけなので、

動力性能はバッチリです。ありがたい。

集電性能も上がってさらに善き哉。



ついつい並べてしまうわけですよ。




うちにあるNゲージSL。3両しかない。

写真右から、D51 1119号機、C57 1号機、そして謎のスチームトラム・ミルヒ号。

D51とC57は旧製品です。新製品なんかとても買えないです……。びんぼうなので。



ちょいと1位側テンダ台車がういてたので、この後またスペーサーで直しました。



1119号機の遍歴。

最後の追分にいたのね。




で、昔撮影したテンダ台車。

少し違うけど、まあこんな感じ。

足元を引き締めるために、なにか追加しよう。


で、当時撮った写真を見てると……「!!!!」



デフレクターっていうものの形が違う。

こんなスマートなやつじゃなくて、もっと切り詰めたもの。

北海道D51の特徴らしい。


じゃ、せっかくだから、切り詰めてみますか。



というわけでアイキャッチ。

猛者ガルパン大好きなので4号戦車も送られてきました。早速組んでみました。





で、デフレクターの切り詰め開始。


きゃー。



ざっくり。






ザクザク削っていきます。



ちなみにテンダのキャブと接するところも曲線がないのね、さすが戦時型。



で、ここまで削りました。

いろいろ細かいところはさらに整形していきます。





おおー。



この小ぶりなデフレクターの感じが北海道っぽい。

すると、猛者から連絡。

「前からもイケますよ」


なるほど、デフレクターが小さくなると、ボイラー前面がよく見えてまた顔つきが違うよね。

(細部はもっとあとで手を入れて整えます)


ほんと、D51でも1119号機はあっちゃこっちゃ奇形なのです。


でも、猛者は「ううむ、これを見ると標準型は物足りん」


ううむ、そういう見方もあるのか……。



でも、気付いたことがありました。



まず、こういう奇形機を作ると、同じSLでも他の人とかぶらなくていいよね。

あと、こういう奇形機作るとき、高い細密な新製品でやるのはしんどいよね。



もちろん、旧製品はモーターがでっかくてキャブが埋まってるし、

機関車とテンダの間もでかいけど、

こういう奇形機を作って楽しむには、いいかもしれぬ。


だいたい、旧製品はねえ、と思ってても、

こうやって手を入れると、どんどん愛着が湧いてくるし。


それに、お金もメチャメチャはかからない。

旧製品のD51、投げ売りになってることあるし。



こういう楽しみもできるのが、鉄道模型の面白いところかもしれないよね。


そういや拙著「鉄研でいず」ですこしこの1119号機再現のネタやったのである。



うむ、やはり模型は楽しいのである。




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