「かしらかしら、ごぞんじかしらー」
「総裁! 突然なんですかそれ!」
「知る人ぞ知る往年の『影絵少女』であるのだな。号外号外ー。かしらかしら、ごぞんじかしらー。我が著者米田淳一の著書について、読んでもとても楽しい無料ガイドブックがあるのをごぞんじかしらー」
「……総裁」
「む、なんだ? ツバメ君」
「付け焼き刃で突然そんなニコ動で観た、なつかしアニメ『少女革命ウテナ』のマネしても、似合わないですよー」
「う、しかし、かくいうワタクシもやはり『をとめ』であるからのう。ああいうのも好きなのだな」
「そうは見えない事が多すぎますよ。だいたいあれってそういうものでしたっけ。総裁、背中のチャック開けたら昭和のオッサンが出てきますよ絶対」
「そんなわけがねいのであるな。といいつつツバメ君、かしらかしら、キミもこういう精神世界を理解するのではないのかしらー」
「ええっ、そ、その本は!!」
『オールアバウトオブ鉄研でいず!!』 米田淳一著
「なんだ、私たちの『鉄研でいず』シリーズのガイドブックじゃないですか。さっき言ってた」
「なんだとはなんであるのか? かしらかしら、ごぞんじかしらー。このガイドブックには各電子書籍ストアへ飛べるリンクもあるのだ」
「便利ですよねえ。私たちも紹介役で登場してるし」
「そして本はまだもう一つあるのをごぞんじかしらー」
「ええっ!!」
『天使計画-プリンセスプラスティック徹底攻略』 米田淳一著
「ああ、これは『プリンセスプラスティック』シリーズのガイドブックですね。これもさっきの。ほんと、びっくりしたなあ。これにはプリンセスプラスティックのキャラクターのみなさんに私たち鉄研のみんながお会いしてタジタジでした、けど……」
「うぬ? 何をビビっておるのだツバメ君。まさか、キミはいわゆる『薄い本』とかを描いて……」
「わああああ! それ、最後まで言ったら総裁でも実力行使しますよっ!」
「うぬ、じっちゃん! ようしわかった! 謎はすべて解けた!」
「ひゃあああ!」
「キミの恐れているのはこの本であろう!!」
「そ、それは!!」
「鉄道ピクトリアル」
「それは薄いけど、ちゃんとした老舗鉄道趣味誌ですっ! 私の言ってるのはそれじゃなくて……はっ!!!」
「ぬ? 何を言おうとしておったのだ?」
「うっ、……危なく総裁の誘導尋問にハマるとこだったわ!! ヒドイっ!!」
「かしらかしら、ご存じかしらー。これらガイドブックは読み応えもある上に無料かつePUBでダウンロードも出来、そのうえ最新刊行情報やおまけコーナーなど順次アップデートされるので、我が著者の著作情報を確認するには好適でなのであるな」
「私たちの著者、米田淳一は今は『鉄研でいず』シリーズと『プリンセスプラスティック』の2シリーズ体勢ですもんねえ」
「さふであるな。読者諸賢にはどちらもぜひご覧いただきたく」
「で、でもなんでこんなところで」
「うむ、いわゆるセルパブ作家のすなる『ランディングページ』なるものをせむと思いけれなのだな」
「それだったら『でんでんランディングページ』とかあるじゃないですか! それ使えばいいのに!」
「うぬ、あれは非常に機能としても優れておるのだが、あれを作り込むには時間が足らぬのだ」
「だからランディング、着陸できるように飛行機の滑走路への進入の交信内容でブログエントリ作って固定リンク作るとか! それ、あきらかに手抜きですよ!」
「手抜きでも着陸は可能なのだ。さあ、どんどんランディングしていただきたいのだな」
「なんでしょう、それ、昔のラジオの『どしどし募集してください』みたいなマヌケな感じが。しかもネタが濃くてややこしくて、読者の皆さんドン引きですよっ!!」
「かしらかしら、どん引きかしらー、なのだな」
「ああ、致命的に似合わない! もっと影絵少女って言ったらこう、なんていうか」
「ごぞんじなのか?」
「ひいっ、またしても誘導を」
「まあ、そうでなくとも口を割らせるなら、ワタクシのカラーコンタクトを外した眼光でたやすく」
「うわっ、怖い怖いっ! やめてくださいっ!」
「うぬ、しかしツバメ君を追い詰めたところで、我が『乙女のたしなみ・テツ道』の探求には鴻毛のごときものでしかないからのう」
「どうして、どうしてそんなに私のヒミツが欲しいの! テツ道ってなんなのー!」
「かしらかしら、はたしてあなたはごぞんじかしらー!」
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