何の話かというと、KATOユニトラックでTOMIXの4灯信号機を使いたい、しかもいい感じに、という企画。
線路はKATOとTOMIX両方持ってるけど、使っててカッコイイのはKATOと思う。
特に複線カント付きカーブレールがすごくいいし。列車が線路面の傾き(カント)でカーブをバンクしながら曲がってくるのはすごくカッコイイ。これは私が鉄道模型を3度めに本格的に再開した一番の理由。
また、PC枕木とかの表現とかもいいし、どことなく線路の表現がシャープなのね。もともとユニトラックって、グレーの現在のバラスト表現に黒い木枕木のが初めて出た時にグッドデザイン賞もらってたような記憶がある。当時、私もすごく感動した。
レールの道床(砂利部分)が広いので、不安定な仮設の床上運転での安定性も大きい気もする。
だが、TOMIXもその後、ファイントラック出して追っかけてきた。繊細さで追っかけてきた。カントレールなんか単線からできるし。
KATOとTOMIX、どちらかで揃えるのがいいように思えるけど、どっちも一長一短なのね。すごく難しい。おすすめはと言われると、どっちもうーむ、と思ってしまう。ただ、初心者はKATOで万全かな。入門セットが優れてて安いし。
でも、KATOユニトラックにも不満があって。これは模型をやりこんでいくと、思うこと。
まず、全体がちょっとシステマティックでないところがある。たとえばカントレールもいいけど、振り子車輌、カーブで車体を傾かせる車輌が模型化されてる。これ、ほんとに模型でも傾くんだけど、これをカントレールに入れると、傾き+傾きで傾きすぎて脱線、なんてこともあったらしい。今でもなのかな?
また、ラインナップも、複線カントレールは出た頃、複々線がかっこよく組めなかった。外複線と内複線の間に1車線分の隙間が空いてた。当時複線架線柱しかなかったので、架線柱の足のぶん車線を開けてたらしい。で、あとで外複線の外側に組める大外複線が出たからいいけど、うーむ。
まあ、新しいことをドンドンしてくれるから面白いんだけどね。
でも、これが困るのが、分岐器と信号。これは使い込んでくと困る。
まず分岐器。コンパクトで使いやすい4番分岐器、これ、組み合わせがしんどい。
なんでかというと、道床がデカイから。安定してるんだけど、分岐器を組み合わせると、道床が干渉する。で、それはKATOもわかってて、干渉しないように予めカットしたレールを4番分岐器につけてるけど、それでもできないものもある。その時は、道床を自分でカットしなくちゃいけない。
まあ、KATOのレールは基本、複雑に組んで固定するときは長さの端数分を自分でカットして長さを合わせたり、干渉をなくしたりするのがテクニックという話も。たしかにそれ考えてるせいか、道床が柔らかいプラスティックなので切りやすい。
ただ、分岐器すらも削るハメになることもあるので、ビビるけど。
TOMIXはあんまそういうことなかったような気がするけど。
しかし、問題はもう一つ。信号機!!
これが困る。バリエーションが少なすぎる。3灯信号機はあるけど、やたらでかい。見れば3mm砲弾LED使ってたりするし。
その点、TOMIXは2灯4灯5灯に腕木式信号機までモデル化してる。腕木なんか、ほんとに動くのね。しかもランプまで点灯する。
というわけでようやく本題。
KATOのレール、ユニトラックでTOMIXの4灯信号機を使いたい。しかも楽に。
KATOとTOMIXの線路を接続する変換レールはある。これを使うのは当然としても、
ただ使うと、複線組んだ時に、変換のために単線のレールを2線分使う。バラバラではメンドイ。信号機の配線もメンドイ。組み立てるのも収納もメンドイ。
…やだなあ。
というわけで、それを解決することに。
まず、複線分で固めてしまうのが良いと思った。
・単線用の信号機の配線を片方詰めて、複線分で1本の配線にする。
・線路も変換レールごと複線で固定。
で、実施したのが去年(14年)10月初め。
こんなかんじ。
また、コードも片方は切って被覆むいて、熱収縮チューブはめてハンダ付けしたあとそのチューブかぶせて収縮させて絶縁加工して短縮。
これだけでかなり楽になった。
だから職場のおまつりの時、すごく楽だった。
だが。その後。
せっかくだから、風景づくりの練習を兼ねて、手を入れることにした。
まず、プラシート塗って、バラストまいた。
信号機のベースのところには、3Dプリンタで作ったインピーダンスボンドを設置。こういうのを作るのは3Dプリンタ、得意なんだよね。
普通にバラストまいて固定すると、固定用の水で薄めたボンド(染みこむように界面活性剤として洗剤を入れておく)が信号機の中に染みこんでトラブルのもと。
なので、その対策は、薄めないボンドを先に信号機に塗って、乾かして防水してしまうのです。
タッチセンサーなので、雑にバラストまくと挟み込んで動作しなくなるので、まくときも少しずつ。
ちなみにプロモデラーはバラストはピンセットで一粒一粒置くという。さすがである。
で、ついでにレールの側面も塗る。ギラツキが抑えられてぐっといい感じに。
本物のレールは錆止めが塗ってあって、車輪と当たるところだけ磨かれて光る。
でも、模型のレールは塗ってないので、側面がギラつく。
だから、塗ってしまうと効果的。ただ、これも雑にやると悲惨なので、注意必要。
ちなみに筆てやってみたけど、
Floquil Weathering Paint Pens
なんてのもあるらしい。専用のペン。(Eric Georgeさんありがとうございます!)
便利そうだなあ。
でも、実は日本のポスカというペンでもイケるらしい。
で、今思えば、このレール区間の全体長もユニトラックの64mmの倍数に切り詰めても良かったなと思うのであった(今更)。あとでやるかも。
で、動作試験。
どないなもんでしょう?
もっとまだまだ手を入れるけどね。インピーダンスボンドの配線とか、配電箱とか、まだ作りこむ要素もあるし、長さ詰めるのもあるし。
ともあれ今日はここまで。
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