「……総裁、だから『少女革命ウテナ』の影絵少女ゴッコしてもぜんぜん似合わない、って」
「でも一部方面で『かわいい』ってウケたのはご存知かしらー」
「なんですか一部方面って。もー」
「そして10月31日、セルパブの世界でSF雑誌対決が行われたのはご存知かしら―」
「とうとう揃い踏みしましたね! 私も読みましたよ!」
『SF雑誌オルタニア vol.1 [現実以外]edited by Sukima-sha』 隙間社、大滝瓶太、山田佳江、米田淳一、ろす、淡波亮作、波野發作、伊藤なむあひ著
『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE 01』 神楽坂らせん、米田淳一、波野發作、かわせひろし著
「あ~ら奥さま、このどちらにも波野發作さんとうちの著者米田淳一がともに参加しているのはご存じかしら」
「波野さんはカバーキーパーとして編集もやってるけど、ウチの著者はなんで?」
「出たがり」
「ヒドイっ!! ほんとにそうなんですか! いや、ウチの著者ならやりかねないけど!」
「あらあら、ウチの著者が出たがりなのは今に始まったことではないザマスよ」
「で、両方共『鉄研でいず』じゃないですか!」
「しかも2020年と2050年の我々鉄研の姿なのザマス」
「ほんとうにヒドイっ。それは総裁が総裁アカウントで『スペース鉄研でいず』なんて書くから鉄研のSF始まっちゃったんじゃないの?」
「ご存じないザマス」
「それは『適法ではあるけど不適切』ですよっ!」
「そして著者、いろいろと掲載作作品のレビューをしているザマス」
銃と宇宙
「ちょっと上から」神楽坂らせん
ほんと、らせんさんの持ち味がすばらしく出た作品。世界観も「らしい」なあと。舞台となるところも「らしい」。らせんさんファンは大満足だし、初見の人もその魅力を感じると思う。ライトとハードがよくミックスされていると思う。
ほんと、らせんさんの持ち味がすばらしく出た作品。世界観も「らしい」なあと。舞台となるところも「らしい」。らせんさんファンは大満足だし、初見の人もその魅力を感じると思う。ライトとハードがよくミックスされていると思う。
「リトルビットワンダー」
かわせひろしさんの作品もまた「らしい」作品。安定感と緻密さ、そしてよきハードSFの遺伝子に独特の「ほっこり」感が調和している。しかし! かわせさんがただのSF小説書きではないところがっ! その全貌は読めばわかる!
「ジェネレート・ジェネレーション」
波野さんのは楽しいSF世界。総督府に突然キャンセル食らって納入する生鮮品を納入できずかかえちゃって困った商人の話。でもそれがなぜキャンセルになったんだ?とか謎が解かれていく。この作品私はSWのアートワークを想像しながら読んだ。だって空にそびえる総督の宮殿ってだけでもう美味しいじゃないですか。当然そこに忍び込んじゃうのね。さすがは大カイン様(ヒドイっ)そういう世界が楽しい作品。
オルタナ
「あれっ、オルタナの方のレビューは?」
「著者が書いたレビューが上記オルタナのページに格納されているのザマスよ」
「要するにあっちのページで読んでね、てことね……。ヒドイっ」
「む、ともあれ、両雑誌、揃い踏みである」
「あれ、総裁、影絵少女やめちゃったんですか」
「いささかめんどくなった」
「アキた、って総裁どんだけやりたい放題なんですか!」
「ともあれSFと電子書籍の歴史にまた一ページであるな。なんとオルタナの方はAmazonランキングで文藝春秋と一時並ぶなど、まさに電撃戦を展開できたのだ」
「すごいですよねえ」
「SFガンズもそうなってくれることを期待しておるぞ」
「ほんと、電子雑誌は真の文芸のフロンティアであるってのがうちの著者の持論だもんねえ」
「さふなり。インディーズとは言え、もはや作品の質では商業と明確な区別などないであろうの。大いに既存出版の人々は脅威に感じていただきたく」
「過激だなー、総裁」
「それがオルタナの雑誌名の由来であるし、ガンズの銃はそれを狙っておるのだ。気をつけなさい、この2誌は2号刊行に向けて動きつつあるのだ。かしらかしら、ご存知かしら―」
「でもほんと、いい作品を発表する場がある今って、ほんと幸せよね」
「そうであるのう」
「で、対決の結果は?」
「それは……」
「読者諸賢には是非その眼で確かめて欲しい!」
「ヒドイっ。大昔のゲーム雑誌のフレーズじゃないですか!」
「しかしこれは冗談では無いのだ。ぜひこの2誌、読み比べが楽しいのだぞ。その楽しみをワタクシが奪うなどロッテのホカロン、ではなくもってのほか」
「たしかにそうだけど、ねえ」
「SFオルタニアは東京創元社風味、SFガンズは富士見書房風味との話もあるぞよ」
「どちらも楽しいですよね」
「というわけで秋のSF雑誌対決、無事そろい踏みなり」
「これ読んでる方も」
「是非ご覧になって」
「かしらかしら」
「くれるのかしらー!」
「あっ、いつの間にか私まで影絵少女口調に! ヒドイッ! こんな影絵少女のまねなんて」
「ハレンチざます~!」
「ううっ」
「かしらかしら、ごぞんじかしらー。
SF雑誌オルタニア 公式グッズショップ ( alterna ) のオリジナルアイテム ∞ SUZURI(スズリ)
オルタニアのほうはこんなグッズショップもできているのを、ご存じかしらー」
「おおー、可愛いのいろいろありますよね、って、なんですかこれは!」
「入金即寿司……!」
「セルパブ者としてはかくありたい、ということらしいのだ」
「さっぱりわからん」
「同時に大宇宙の真理なり」
「ますますわからん、けど、……でもなんか笑えますね」
「これも一部方面にヒットしているのだ」
「また一部方面、って。ヒドイッ!」
「というわけで、みなさん、この2誌の応援、よろしくなのだ」
「というわけで紹介でした!」
「SF雑誌、SFガンズとSFオルタニア!」
「かしらかしら」
「ごぞんじかしらー!」
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