はい、「激闘!宇宙駆逐艦」発売中ですー!
というわけでGW後半戦! そんななか、多くの人々が行楽ででかけてる時によりによって作品の特集エントリを書くという……どこまでズレてるんでしょうね、私。
ええ、私、GW、ありませんから。ぐすん。
まあそれはそれ。こういう時でなければこんな話をしないかと思う話をしますので、よろしくです。GWなんか関係ないぞー、本読んでるぞー、ブログ読んでるぞー! って方、ここでワタクシと握手なのであるな。(となぜか総裁口調)
で、「激闘!宇宙駆逐艦」なんですが。
これ、「激闘!宇宙戦艦」ではないのです。そこがポインツ。
なぜなら、主役は宇宙[駆逐艦」。米宇宙軍〈モンゴメリー〉級宇宙駆逐艦の3番艦〈ミッチャー〉の艦長シャーロット中佐と副長兼兵装長(少佐)の「私」の話なのです。
でも、宇宙戦艦も出てくるのですが。ええ。〈ながと〉も出てきますし、人類最強の戦艦〈シファ〉も最凶の戦艦として出てくるわけです。まあその様子はお読みくだされれば。
で、駆逐艦といえばなんといっても水雷魂です(ホントカ)。
この駆逐艦〈モンゴメリー〉級、物理弾を発射するレールガンとレーザー砲、そして高速目標用STSM-11「ハルパー」ミサイルと対消滅弾頭搭載の対艦ミサイルを搭載した中性子動力炉宇宙駆逐艦です。搭載火器管制・戦闘支援システムは「ALGOL」の最新ベースラインを搭載し、中性子動力炉主機にエレクトリックジェット推進機、SC核融合装置の補助エネルギー源、ホログラフィックシールド展張装置を超々カーボン製の艦体に装備しています。
〈ミッチャー〉はその3番艦、就役して4ヶ月目の若い艦です。艦の乗組員は他艦艇から艤装員とから乗り組んだとはいえ練度はまだまだ。その乗組員を守り、艦を守り、宇宙の自由を守る米宇宙艦隊の魂を受け継ぎながら、横須賀の米軍ベース勤務時代に馴染んだ日本海軍・海上自衛隊式海軍カレーを愛するのがシャーロット中佐。
そして戦闘中もヘルメットを断り、制帽姿で凛々しく指揮を執るシャーロット艦長。そしてその艦長をよく理解するベテラン副長兼兵装長が乗り組む駆逐艦〈ミッチャー〉。
それが人類史上類例を見ない恐ろしい大殺戮に放り込まれます。一瞬の砲撃の着弾で数百人が死ぬ。それすら残虐ではない。むしろ一瞬で殺されなかった大勢の宇宙海兵隊員や乗組員がむごたらしく宇宙で次々と息絶えていく。
なぜ? なぜ彼らは死ななければならなかったのか? その問すら発することを許されない大殺戮が続きます。
しかし、その悲劇の源には、さらに悲劇があるのです。
そのなかで、艦長と副長の米海軍以来の魂が試される、そんな話が「激闘!宇宙駆逐艦」です。
『激闘!宇宙駆逐艦』 米田淳一(著) ソメイヨシノ(イラスト) 0.9Gravitation(デザイン) 鷹野凌(編)著
『激闘!宇宙駆逐艦2』 米田淳一(著) ソメイヨシノ(イラスト) 0.9Gravitation(デザイン) 鷹野凌(編)著
この素晴らしい挿絵を描いてくれたソメイヨシノさんのメイキングブログはこちら。
↓↓
ソメイヨシノ舞う! - ソメイヨシノ
実にすばらしい仕事です。描かれたシャーロット艦長もシファも凛々しく実に素晴らしい出来です。リンク先のソメイさんのブログには秀麗な背景入りの原画もありますので、ぜひ併せてご鑑賞を。
ちなみにシャーロット艦長の持っているのは拳銃ではなく、駆逐艦の砲を発砲するためのコマンダーです。引き金のついた器具で、この引き金を引くと砲が発砲されます。撃つ!という動作をわかりやすく行うインターフェースとして、現在の現用艦艇でもこれを使っています。
この3分52秒のところで砲術士がコマンダーの引き金を引いている。
で、このソメイさんのイラスト、コマンダーからカールコードが伸びているところが、さすがわかってるなあ、と。たしかに未来だから無線でもいいのかもしれないけど、やはりこういう火器管制は有線だよね。だって怖いもん。
そして駆逐艦といえば「激闘!駆逐艦隊」倉橋友二郎。駆逐艦〈萩風〉乗組の砲術長からなんと! 〈涼月〉砲術長になってミッドウェイの空母赤城処分のシーンから坊ノ岬沖の沖縄海上特攻の大和随伴、さらには大戦末期の関門防空までを描いた名著です。私、子供の頃、艦艇大好きの気持ちをくれたこの本への恩返しのつもりで「激闘!宇宙駆逐艦」を書きました。
ちなみに涼月といえば被弾後、決死のダメージコントロールで帰還したことでも有名です。ついその気持ちに燃えて影響されてこの「ミッチャー」でダメコンの話をしてしまいそうになったのはヒミツだ……。ほんと、涼月さん(´;ω;`)ブワッ。旧海軍の駆逐艦はそれぞれにエピソードが泣けるのです。
ちなみに駆逐艦の話でこんなことも私、書いています。もしよろしければ。
あなたの知らない艦船の世界 ~『艦これ』に安心してハマれるまでの5冊! - ホンシェルジュ
次は飛行機のことも書こうかなあ……。ここ数日激しくヘコんでたけど。
というわけで、「激闘!宇宙駆逐艦」「2」もぜひお買い求めの上、お読みください。紙版もなかなかたいへん所有欲も刺激してくれてオススメだったりする。やっぱりね、手にとっておける紙版と電子版両方持ってるのが最強かも。あと、人にあげるときにも紙の本は大変喜ばれます。
ちなみに群雛出してる日本独立作家連盟のセミナーの会場でも売られてます。
BCCKSの通販と違って現物見て買えるのでこれもオススメ。
まあ、これからもぼちぼちいろいろ書いていきます。
ただ、あんまり書ける機会は思ったより少ないかもだけど。
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