2015年2月4日水曜日

『ファンタジー世界構築のための質問リスト 〈完全版〉』の表紙を作らせていただきました。

標記の通りの本の表紙を作らせていただきました。

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『月刊群雛』でご一緒させて頂いていた状態ですでに色々と面白い本になることは目に見えていたので、表紙させてください、と申し出て、そのとおり、やってしまいました。

一応、うちのSAIS(総合行政情報システム)という仮想空間の中にしようと。あれだと完全に何でもありのまさに異世界なので。あれを構築するの、しんどかったのを思い出しました。

90年代につくった没入型仮想空間で、ファンタジーっぽい概観だけど、なかにいるアバターがプログラムだったりアルゴリズムだったりとムダに凝ってました。

で、攻撃用のプログラムがファンタジーの武器だったり、システム防衛用の解析システムが巨大な空中戦艦だったり、さらにはそのシステムのセキュリティ上の設定集約システムが要塞だったり。

その要塞も、尖塔からバリバリっと要塞砲ビームを発射できたりとか。もうやりたい放題でした。




で、モデリングしたのはいいのですが、ポリゴン数が




どど、どどどばっ


どバババと増えます。

これがVueのEcoSystemってものです。

木とか配置とかはパターン指定すれば、いい感じに散布して森林にしてくれるという。

でも、1279億7665万2286ポリゴンって、多すぎるよね……。

それでもちゃんと動いてくれる。i7 2600(無印)+16Gメモリ・SSDが頑張ってくれました。


途中でこんなのもレンダリング。

パストレーシング・大域照明パストレーシングだと、

この途中の状態もすごくいいんだけどねえ。


要塞の上を飛ぶ天使を調整しようと思ったら。

全部部分名がこれ。

Shadeからobjエクスポートしたらこのザマですよ……。




ついでにやってたレンダリング。


このつま先がやたらと時間がかかる。なんでだ?



表紙・背表紙・裏表紙とつながったパノラマ図にしたかったんだけど、

パノラマレンダリングだとイマイチな気がして、

昔ながらのパノラマ合成写真のようにカメラ配置してレンダリングしたら、

当然ずれる。



またずれる。


やっぱりずれる。


というわけで、ずれる部分を別にレンダリングすることに

方針を変えるまでに4時間掛かりました。

効率よくつくろうとして、かえって時間がかかって非効率になるという私のいつものパターンです。




で、Inkscape上で組み合わせてレイアウト。


そして、でけました。Kindleで確認。

ちなみに、Kindleではたぶん背表紙とかでないと思うけど、

紙で買うと、綺麗に製本されて届くはずです。

今発注してるので、届くのが楽しみ。


縦書きの本なのになぜか左側に裏表紙を作って失敗失敗。


これが表紙。空中戦艦が待機する聖域要塞の上を天使が飛んでゆく。

向こうには他のネットワーク世界が惑星のように表示されている。

そして、さまざまな情報が森林のように表示されてる。

森林の木々は、それぞれがツリー構造のデータベースなのね。

で、この要塞は、ちゃんと大活躍のあと、ボコボコに壊されます。

ええ、作品において、構築物を作るのは、壊すシーンのためなんです。お約束。


あ、これにはクレジット入れてなかった……刊行版には入れてあるけどね。


で、これが背表紙と、ホントの裏表紙。

要塞の外周には永久堡塁が連なっていて、ネットワーク犯罪者を阻止するようになっている。


で、これが全体図。

ぜひご覧になってください。本文の神楽坂らせんさんもいいですし。

あと、あとがき、私も書いてしまいました。すまぬ。


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もう一回、リンク貼っときます。

 本の内容だけど、異世界構築についてのチェックと言いながら、その質問に答えるように考えるだけで短編小説が書けるほど、いいヒントになってくれる。すごく楽しい本。

 異世界構築と言いながら、これ、現実世界にも応用するとそれでまた一つの作品になっちゃうという。だからファンタジーとかSFじゃない書き手も、ぜひ読んでほしいのね。

 世界の理解になる。いろんな興味のきっかけになってくれる。そこがすごく素敵。


 というわけで、ぜひ、よろしく。



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