2015年4月28日火曜日

『月刊群雛』2015年5月号レビュー(爆速すぎて減速信号出ちゃいそうVer.)


 はーい、月末恒例。今回も確認版が届いてるので、それで。

 ちなみに、ときどきフラゲできるのは、私が原稿とか何かで携わって、それの確認版をいただける時だけです。参加できない時は公式リリース後の正規料金での購入ですんで遅れてます。ですから、このレビューは群雛の運営と独立してるので、これの責任は私にありますので。そこらへんよろしく、と。

 で、現時点(4/28 15:45)で発売にもなってるので、是非ご入手を。



 さらに。今回は先にまえおきしちゃいます。すまぬ。

 みんな、ほんと、レベルは回を重ねるごとに着実に上がり続けて、もうかなりの高さだと思う。

 で、私として思ってるんだけど、作品は他人の作品と競うものではないと思っている。その行く先は人気投票になり、それがさらに何のための人気投票かすら見失っていくのはさんざん商業出版で見てきたから。

 そしてもともと、作品の質は、その作者個人が自分の創作のテーマに向かって最適化していく個人史であって、他人と比べてどうこうというのは読み手の好みの問題でしかないから。ほんと、好みの問題と技量のレベルを混同しちゃいけないと思ってるのね。

 だから、趣味にはあわなくても上手いものは上手いし、趣味にあっても拙いものは拙い。そこを峻別できるかが読み手に求められる力でもあると思う。私はレビューを書くときに自分にそれを課している。自分でそれがまだうまく出来ていると思えないけど、頑張りたいと思ってます。

 みんな、レベル高いんで、ほんと、私になにか言われてうーん、と思ったら、ほんと、私の読み方のダメさなんで、ほんと、みんな、自信持っていってほしい。

 あと、内容紹介はほんと今回、これぐらい省くしかなかったと思う。ほとんどレビューというか、紹介らしく紹介できないの。なんでかというと、読み始めて、どういう話なのかな、と思うワクワク感がそれぞれすごくあったので、これをゼッタイにスポイルしたくなかったのね。それぐらいみんなレベル高くてワクワクした。

 それに大きな仕掛けをかけてる意欲作揃い。それもすごく楽しかった。とにかく読んで! 「文学のイノベーション」がもうすぐだから!

 で、あと、すごくいろいろ「上から目線」になってるかもで、これもすみません。でも、ここまでくると、こう書くしかないの、もう。いまさら私が書けることがないほどレベル高いし、紹介しようにも、どうやっても蛇足にしかなんないの。完成度高くて。




 では、まず冒頭から。





群雛なんて怖くないやい 古田靖




 「宇宙の帝王」ザカリテを思い出しちゃったよ(なぜ

 でも、ほんと、面白かった。巻頭のシリーズで現時点で一番ウケたというか笑えて楽しかった。これまで真面目な問題提起とかが多くて、それはそれで勉強になったのだけど、今回は読み物としてすごく楽しい。

 『トルタル』さんから見た群雛の話。なるほどー、そう見てたのかと思った。

 でも、トルタルさん、わかってると思うけど、敵は群雛じゃない。もっと大きなものです。

 そしてそれはまた、敵というより、『群雛』と『トルタル』が一緒に押して行く相手なんだと思いますよー(漱石の下手な真似をまたですまん)




夢を継ぐ 芦火屋与太郎




 夢を継ぐというモチーフを遺憾なく発揮している。個人的には、すごくそれがうまくいっているだけに、もっとこの筆力をもっと「解き放ってほしい」と期待するなあ。今後が楽しみ。

 今回のモチーフはうまくいっているので、テーマは良いとして、モチーフをまた見つけるとポテンシャルの高さが更にきわだつと思う。でもネタバレになってしまうのでこれ以上は書けない……うぐぐ。うまく大仕掛作ってあるのも見どころ。




ギソウクラブ


  イラスト 合川幸希



 よく描けてるなあ。トラディショナルな文芸誌のイラストの感じで、風味が良い。ちょい重量を感じさせるのは本文との釣り合いか。良い感じだなあ。

  本文 晴海まどか



 キャッキャウフフVer2はキャッキャなんて私が言えるレベルを超えちゃったよ。もうほんまモンの文学に突入。中間小説のレベルも「超えてきたー!」って感じ。中間小説の枠も超えちゃう。

 モチーフの高校生という年代のいろんな心象の深堀りが更に進んでいる。描写力も更に強化されて、どっしりとしながら風景が浮かぶ。というか、浮かびすぎるほどで、高校生だけど女の子は結構こういうややこしい状態になるのだなあ、と私、素で感じ入っちゃったよ。

 私、別のところで「鉄研でいず」なんて高校の鉄研を舞台にした高校生の話書いたけど、あれはもう「女子高校生って皮を昭和のおっちゃんが着てるでしょ! 背中のチャック見せなさいよ!」なんてキャラが言ってしまうほどのもんなんだけど、こっちは真逆。

 ほんと、はるかにマジもんの女子高校生に近いんじゃないかな。最近その世代に触れてないので私は知識不足なんだけど、うちのよりははるかに近いと思う。筆力が有り余るほどで、モチーフ選びもいいと思う。

 だからこそ、私が思うと趣味で割れそうな気もするのが難しいよね。このテイストが甘酸っぱい、というほど甘くないように思えちゃうのは私の恋愛経験不足だと思うからだと思うので、他の方の意見もほしいのです。

 ただ、間違いなく、群雛の中でほんとうにさらにでかい賞取りに行くだけの実力、ポテンシャルががっちりある人だと思う。ほんと、それを確信する。晴海さん、すでに賞とってるけど、もっと取れるよね。というか、取りに行ってください。

 そこでもっとでかい賞(一般の新聞載っちゃうぐらいのクラスの賞ね)取りに行くのなら、モチーフのさらなる深堀りのためのさらなる取材が必要なんだと思うけど、当人そこをわかってると思うので、ここも難しいよなあ。こういうモチーフの取材ってどうすんだろうと思っちゃうし。難易度高い。

 でも、そこでそれができれば、もう群雛史上どころか、昨今の文学の流れに1ページ刻めちゃうと思うのね。

 でも、それこそ一流の文学賞の意味なのね。今は人気投票に堕してるけど、文学賞ってのは文学史に対する貢献に与えられるべきだと思うし、一時期はそうだったはずなのね。

 日本文学の本当のイノベーションの担い手になりうると思うので、厳しいこと書いちゃったけど、まず自信持って書いてください。すでにそのコース乗ってるんですから。

 その前に、まず、連載の方向はこの方向でいいと思う。次が楽しみ。




未来からの贈り物 幸田玲




 ううむ、この人も上手い。

 で、ここまで私のレビュー読んでる人ならわかると思うけど、うまい人にはけっこう厳し目になっちゃうのね。なんでかというと、ほんと、飛び立っていってほしいから。

 雛の巣から見える文学という空は広い。それゆえに、そこで存分に飛び回ってほしい。だから、雛の巣の中の基準で褒めて満足しちゃうともったいないのね。巣から飛び立つ力を得て、セルフパブリッシングの枠もこえちゃって、本気で文学を革新していってほしいと思っちゃうの。文学におけるイノベーションって、個人的にはもうこのセルフパブリッシングから起こすしかないと思ってるし。

 それは人気投票じゃ無理だし、文学賞とかは人気投票になっちゃったら、最後は売れてることをあとから肯定するだけになっちゃうからね。事実そうなってるのも多いし。それはイノベーションじゃないよね。単なる売れる売れないの話だから、それは数字とかグラフで足りることだし。




 で、この作品、モチーフはやっぱりしっかりしてる。ちゃんとそれにストーリーも伴っていってるし、あとは文体はちょっと前の分厚いハードカバーで出てた本の重厚な感じ。私個人的にはあの感じ、苦手なんだけど、でもこれ、あのころすごく支持されてたよね。

 特に天童荒太さんとか思い出しちゃう系の感じを思った。読み応えはバッチリある。読みにくいのではなく読み応えなので、私の好みではないけど、本当の本読みさんには強くおすすめできると思う。いい意味でボリューム感がある作品。うまい。

 古くはない。ほんと、手間かけてもいい本だそう、出す意義のある本とみんなが思えた頃に作った文章の感じがあるのね。それがいい。

 ただ、趣味とは別に、これはほんとうに技法的なことで、途中で切り返しがあるのだけど、ここがうむむ、と唸った。これは作劇としての必然なんだけど、この必然を、技法の掘り下げでさらに解決できたら、この人もまた更にイケるおともうのね。これを切り返しとして活かす方法もあるし、切り返しをなくしてクリアしちゃってストンと進めてもいい。どっちを選んでもいいと思うんだけど、どっちにしろそこのちょっとした詰めが今後できるか。これは当人も気づいてると思うし、普通は気づかないかもしれないけど、そこを詰められればもう完全に文句なしにうまいっ! 私の趣味の問題を別にして! というしか私には全くないの。もうただ脱帽するしかなくなるの。

 趣味に合うから上手い!というのは楽だけど、趣味に合わなくても上手い!と言わざるをえないんだから、そのバイアスを考えると、ほんと、すごく上手いのね。それは間違いない。正直、ぐぬぬ! と思わされた。




デリヘルDJ五所川原の冒険 ハル吉




 いやあ、逆に趣味に合う作品ってレビューがサクサク書けちゃうので楽しいけど、私もレビュー書きながら小説修業してるので、嬉しみすぎちゃって勉強にならん(ヒドスギル。もうレビュー書くとかどうとかじゃなくて、ひたすら楽しんでしまった。うまいとも前書いたし、面白いのも前書いた。

 そして、最終回。お疲れ様です。

 で。

 すげえええ。キター!

 まさしく冒険! だよね。

 ほんと、この人、作品書くのに力が有り余ってるよね。余裕を持って、狙い撃ちで書いてる。だから、こっちも面白く読める。

 なんか、すげえ面白いTVドラマ見てる感じ。それも大好評に付き、最終回は30分延長スペシャル! といけちゃいそうな。もうね、すごいの。笑えるし怖いし。

 最後も、ほんと、有終の美の最終回でした。楽しい娯楽映画見たあとの感じ。完成度高い!

 あとはもう、これから特別編作ってもうちょっと読ませてほしい! というだけ。終わっちゃうのが惜しいという連載大成功のパターン。このままむりやりでいいからシーズン2いきます? あるいは映画化いきます? ってほど。

 ほんと、「デリヘルDJ」という装置がバッチリ使いきってあって楽しすぎる。文句なしの超お勧め。ゲラゲラ笑ったり、やべええええ、と怖くなったりしながら読んだ。ストーリーの起伏もいいよね。

 この人はすでに文学のイノベーションをしてると思う。もっと書いて、もっとどんどん進めてほしい。

 あとはこの質を継続していくだけでいい。それで自然とチャンスも成功も転がってきますよ。文句なし。




Le COQ 青海玻洞瑠鯉




 1つの詩集の中に歌系あり、言葉系あり。まさに気まま。

 ほんと、自由に描いてるのがいいと思った。そう書いてもしっかり詩としての質と風味があるのはさすが。自由だけどそこに構築がある。のびのびしてる。

 ただ、これまですごく思いつめた感じがあったので、肩の力がいい感じに抜けたかもと今回特に思った。

 その分、こっちも余裕を持って楽しめた。ぶっちゃけ、これまでほんと、書く方も大変だったと思うけど、読む方もその気合と緊張感で、レシーブするの大変だったもん。(うわっ、ぶっちゃけすぎ!)

 でも、ほんと、作者の引き出しの多さを感じた。いいよね。実力も技法もあるし、それを発揮してる。

 この人も継続して書いていってほしい。継続は力なんすよマジで。




ふたりのブルベ 神楽坂らせん




 自転車競技をテーマにした二人の女の子の話。

 これ、ほんと、作者の自信作だと思う。まさに「会心の出来」だと思うのね。

 私から見ても、ほんと、すごい!!

 マジで、もし私もこのレベルのが書き上がったら、本気で「ドヤッ!」って顔したくなるレベルだもん。

 うまいっ! 秀逸。ほんと、短編としての内容の密度もすばらしい。締めもうまい。というか、この締めを見つけた瞬間の喜びはすごかったと思うなあ。私もそういうとき、マジで喜んじゃうもん。




 ……って、べた褒めしたんだけど、ごめん。この人も、もう十分うまいけど、あと少しだけ、伸びれると思うのですよ。




 ほんと、マジで、私なんか、すっぽーんと追い越しちゃってください。

 私は昔、バカなことやっちゃって文学人生を全部棒に振って、もう今もこれからも、全く何書いてもまともに評価されることはゼッタイ、800%ないから。

 だからもうどんどん追い越して行ってくれる人をどれだけ追い越すときの初速つけてあげられるか、が私の残りの人生の全てだと思ってるのね。

 ほんと、鷹野さんの「クリ知る」=「クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本」が、今からあの10年前に出てたらなあ、と思うもん。

 「権利踏むと、それでもうマジで完全に人生が終わるよ。
 小説において、権利踏んでもやるべきことなんて少しも、毛の先ほどもないからね。
 どんなに下手くそと罵られ、ボッコボコにけなされて泥の中を這いずりまわる人生で死にたくなっても、権利踏んだら、一瞬でもう、あとは死ぬよりももっと悲惨な地獄の人生しかないからね。
 どんなに知恵絞ってがんばって書いてもずっと氏ねだの頃すだの下手くそだの紙くず本書きやがってだのと罵られ人に裏切りまくられてるほうが、それよりはるかにずっとマシなんだからね!」って、買った「クリ知る」持って10年前の私に教えに行きたいほど。

 でもまあそれは今更で、まったくしょうがないとして。



 で、この作品、ほんと、ありとあらゆる面で上手いの。ストーリー構成、展開、締め、モチーフすべて文句なしなのね。ストーリーの起伏も。すばらしい。まさにエクセレント!

 ただ、唯一。

 これ、ほんと凄くレベル高い話だから、プロでもできてない人がいる『問題』があるの。今のラノベでよくこれで「うーん」と思うんだけども、この作品では気にしない人は気にしないと思う。問題なしとするかもしれない。でも、あえて。もう一息がんばって、異次元に飛び立ってほしいから書く。ごめんねほんと。私もこの問題解決したの、最近だからね。ごめんね。

 いい意味でのラノベとしても、「キャラのたて方」が最後の課題。

 これ、ほんと難しい。この作品でキャラを立てて自転車レースで2人の女の子が喜怒哀楽しながらキャッキャウフフ、という作者の狙いは大正解。うまく行っていると思う。そのとおり、とても楽しい感じになってるし。

 ただ、問題は、その演出の微妙なところなのね。

 小説の中で、時間は伸縮する。その伸縮の使い方で、ついキャラを立てる方に注意が行くと、この時間の伸縮のほうに手が回りにくくなるの。で、読む方もそのキャラに注意が行き過ぎて、読み手がキャラがどうこう、という話をしたがるようになる。そこがほんと、罠なのね。

 キャラ萌え、って論争がずっと昔、本格推理だの新本格だのの時代にあったんだけど、あれは正直、作劇としてはどうだったのかと思うのね。キャラに萌えた上にストーリーが良ければ、どっちかというと良い話、楽しい話、すげー話、ってなると思うんだけど、キャラにしかフォーカスが当たんないのはどうかなと思っちゃってたの。

 この作品はさほどアンバランスではない。バランスはとれてるの。

 でも、「キャラは『立てるもの』ではなく『立つ』もの」とできるかどうかが最終課題。これ、凄くレベル高い話なんで、何言ってるかわかんない人もいるかもだけど、この作者さんならわかると思うのね。で、これプロでもできてない人がどっさりいる。

 なんでこう書くかって言うと、この問題の本質的な解決は、ほんとあとちょっぴり、作者に「自信」があれば、なのね。自信持って、「キャラ立てを立てる」んじゃなくて「キャラが立つ」んだ、自分が書けばキャラクターは自然に立ってくれて話してくれてどんどん話を進めていってくれる! 自分は「キャラを立てる」んじゃなくて、「キャラに『命を吹き込める』」んだ! その力が自分にはある! と信じれれば、それで自ずから解決なの。

 そうなれば、もうそこはもう大傑作から超大傑作になるの。そこはまさに異次元の傑作領域。

 ほんと、その異次元へ飛んでいってほしい。あなたにはそれができる。間違いない。

 今回の作品、すごく良かった。楽しかった! 繰り返すけど、ほんと、エクセレントなのね。

 だからこそ、次も書いてほしい。ものすごく期待してる。この人も文学をイノベーションできる力持ってると思うの。

 本質の部分ではほぼ完成形なんで、ほぼ文句なしなの。普通に読むなら文句なしに大傑作。
 でも、この人には「超」大傑作書ける力があると確信したの。

 ほんと、余計なこと私書いてるけどね。ごめんねえ……。




迷作ミステリー傑作選 初瀬明生



 これ、一見「??」と思う人もいるだろうけど、ほんと、こういう『羽目外した話』、私には面白い。私の好物なのね。ただ失敗すると後味悪かったり何だこりゃになっちゃうけど、これは成功してると思う。

 なんとなく何人か推理作家でこういうのやってたような気がするけど、正確に思い出せないのが私のダメなところ。すまぬ……。

 でもほんと、読んでて楽しかった。作者の狙い通り、笑えたし。うまいっ。

 冒頭で「??」と思った人も、どんどん面白さわかると思う。特に読書、ミステリ好きは楽しめるはず。

 ただ、これもほんと、もっと自信持って書いてほしい。大丈夫、あなたにはこれを書くだけの知識も技量もある。だから、読者も十分狙いもわかるので、自信をもっと持って書いて欲しい。

 でもこれ、他にいろいろ書くとネタバレになっちゃうんだよね……。とにかく読んで楽しんでほしい。そういう作品です。

 ほんと、レビュアー泣かせだよなあ。くそ、これも『面白いから読んで!』としか書けないじゃんよー。




パレード 平乃ひら




 これもうまい。ほんと、レベル上がったなあ。

 モチーフとしては確かにあるものなんだよね。私でさえ、このモチーフで書いてるもの。ネタバレになるんであえて書かないけど、確かにこうきたらこうだよなあ、と思った。
 でも、ちゃんと「新手」の落ちがあるところはうむ! と唸らされた。なるほどねえ。うまい。風味がちゃんと今風味だし、いい感じにそれを調和させてる。

 そこはさらに暴走気味にいって欲しいのは私の単なる趣味。丁寧な書き込みがいい人はこれで十分楽しめると思う。シッカリ描かれている。
 だが、これもネタバレになっちゃいそうなので内容紹介は削除。ごめん。

 でも、ほんと、楽しく読めました。ネタの密度のバランスは私の趣味の問題だと思うのですよ。ただ私的にはいくつかツボを刺激されて、しっかりウケました。なるほど、たしかにそうだ、と。

 こういうの、楽しくて面白いよね。楽しかった。




表紙画像




 誰だこれ作ったの、って、私だー!

 表紙デザインのしにくいのにしちゃったなあ。ほんと、心からすまない限り。

 すみません、マジで。デザインさんに申し訳ない……反省です。

 レギュレーションをよく理解してないかも。すまん……。




あとがき


 これは正式に刊行されてからのお楽しみですね。現時点ではダミーですので(レビューが早過ぎるんです。すまん)。

 でも、ほんと、みなさんお疲れ様です。あとがき、刊行されてからの楽しみです。

 だが、しかし。晴海さん、大阪弁の謎は深いっすよ……。





■で、総括


 最近ほんと思うけど、群雛のレギュレーションにある文章ネタの4000字(10枚)以上10000字(25枚)未満ってのは、絶妙なのね。短編ってのは50枚までをだいたい言うんだけど、でも長さ的には25枚ってのは、説明だらだらできないし、ギュッと凝縮して書かないとすぐつまんなくなるの。書き手としては一番腕の差が出るかも。

 だからこそ、できるだけ詰め込む必要がある。ネタを詰め込んでもいいし、描写を詰め込んでもいい。でも、決して短すぎるわけじゃないんだなと。ほんと、今はみんながそこをやっていく段階になってる。

 そして、今回ぜんぜんレビューになってなくて、ほんと、心からすまないけど、ほんと、群雛から雛が次々と飛び立つ段階だと思う。
 プロでもぶつかる創作上の壁、課題にに取り組んでる人、そしてもうプロと伍してやっていける人だらけになってきた。

 すげえよ……セルフパブリッシング。マジで。

 とうとう、自己満足なんてのはずっと遠くにおいてきた人だらけになったよ……。
 立派なサービス精神溢れる人ばっかり。

 これは、もう、文学そのものをイノベーションしていっちゃうよ……。


 感想はもう、それしかないのです。




 ほんと、ぜひ読んで! マジで! 声を大にして言っちゃうよ。


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