2014年11月13日木曜日

Bトレ連接車のDCC化に挑む(5)自動運転死闘編



 Bトレの連接車は手強い……。すでに何度も旧ブログ(Ameba)で書いてきてるけど。



参考:

Bトレ連接車のDCC化に挑む。

Bトレ連接車のDCC化に挑む(2) 見えた光明?

Bトレ連接車のDCC化に挑む(3) まずアナログで走行性能改良

Bトレ連接車のDCC化に挑む(4) 自動運転調整風景




 まず、Bトレ連接車は、ただNゲージとして走らせるだけでもしんどい。

 連接構造部が首を振らない。

 横方向にもなかなかふらず、コンパクトカーブだと出口を向いてくれない。

 そのうえ、縦方向、勾配方向にも首を振らないので、線路のちょっとした凹凸で動力が浮く。浮くために集電もトラクションも悪く、走行性能全体が悪い。

 しかも、動力が先頭車にしか入れられない。

 で、うちは

 ・連接の幌の部分に加工して首振りしやすく。

 ・先頭車2両(前後)それぞれから集電し、間を引き通し線で結んで4軸集電。

  うち1両をモーター車化して動力に。
 
  しかもDCCデコーダーもつけてDCC自動運転対応に。

 これだけで十分手強い加工です。ぜんぜん引き通しを通せる構造じゃないし。

 で、通して運転できても、こんどはデコーダーをEM13というデカイものにしてしまったので搭載に一苦労。

 DCCで運転すると、やっぱりうまくいかない。調べるとデコーダーがおかしくなっていたけど、走行不良の原因切り分けが大変。

 とりあえずデコーダー不良だけ確認できるようにコネクタ化。でもこれでダミープラグによるアナログ走行もできるようになった。

 そして、DCCで走行できても、こんどはコンパクトカーブでトラブル。

 なにしろ首振りはやっぱりしにくいので補重、重りを入れてるけど、それで軸重が高くなると今度はシャーシバランスの不具合で脱輪したりする。

 さらに、うちのレイアウトはコンパクトカーブのS字、しかもその出口に4番分岐器で、これまた脱線しやすい条件揃い。

 これはレイアウト側に護輪軌条を入れてしまうしかなかった。

 で、シャーシバランスを調整するために両面テープでつけていた重りが、今度はテープの粘着力低下で落ちる。

 それを接着剤で固めてしまうと、動力不調。

 たぶんここまでの試運転の間にネコの毛をギアボックスに吸い込んでいるんだと思うけど。これやるとギアが回らなくなるもんね。

 というわけで、すごくしんどい。


 でも、それが楽しいのね。ほんと、走る実験室みたいで。


 シャーシバランスも、連接の場合、前と後ろの車両の中間、連結部に台車があるのだけど、

 前が動力の場合、前の動力だけに重り入れると、脱線するのね。

 ちゃんと後ろにも重り入れなくちゃいけない。でないと台車のシャーシバランスがおかしくなるから。

 で、こうやって動力車に重り入れてると、こんどは中間車の台車が浮いて脱輪。

 つまり、編成全体で重量バランスを考えなくちゃいけない。そのなかでデコーダーも搭載しなくちゃいけない。

 難易度高いです。うまくやればできます、って、そのうまくやるのがむずかしいんだよう。


 まあ、というわけで、動画、ごらんください。

 ボギー車はだいぶ安定して走るようになったんだけどなあ。


 でも、連接車は、やっぱり美しいのね。編成としての一体感がたまらない。

 Bトレはカーブが美しい。

 直線だと望遠レンズで奥行きを圧縮したような重量感が出て楽しいし、

 カーブでも偏移という、急カーブで車両の角と真ん中が飛び出すのがNゲージに比べて小さい。

 そのため、急カーブでも編成美がすばらしいのです。


 しかし、その分ボギー車だと、車間間隔が広いのが気になる。

 ところが、連接車はそれも解決してしまうのです。


 渡り線のカーブを上手く走った時、私は、その姿に、脳内麻薬がドバっと出るのを感じましたね(アブナイ。


 連接車の改良、まだまだがんばります。
 

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