2014年11月13日木曜日

幻のプレスリリース

■こんな文章を作っていました。

北急電鉄よりお知らせ


 北急新支援工作装置2号(SCMX2)

 機種選定結果と導入スケジュールについて(決定)


 北急総合車両所(H-TREC)ではすでに支援工作装置(SCM-1)としてクラフトロボCC-320を利用してきた。
 そのなかで、昨今の3Dプリンタ事情の調査も進めていたが、3Dプリンタの導入コストの低下などを鑑み、このたび事業拡大のため、設備投資として新支援工作装置(SCMX-2)の導入を検討した。

検討内容


 これまで立体工作物はほとんどを手工作をおこなってきたが、2012年より3Dプリンタ出力業者への外注を行い、またそれにシリコン型によるレジンコピーなども併用していた。
 しかし、今後の事業拡大、また追兎新線・電鉄宝塚駅開業に向けて、立体工作物の作成作業手法の拡充を目指すこととし、3Dプリント結果の内製を計画、3Dプリンタの導入機種選定を行った。

検討について


 まず検討にあたって、情報不足に寄る運用困難を避けるため、海外からの独自輸入品を外した。
 また、熱方式と光硬化式のうち、光硬化式はあまりにも高価なモデルしかないために外した。
 他の方式についても、導入費用8万円以内と考え、それ以上のものは検討対象としなかった。

ダ・ヴィンチ1.0
 利点
  発売後しばらく経っているのでトラブル対応などでノウハウを利用できる公算が大きい。
  製造可能領域が広い。
  安定性が期待できる。
  サポート体制が分厚い。
 欠点
  材料フィラメントがカートリッジ式で高価。
  専用制御ソフトの評価が低い。

ダ・ヴィンチ2.0
 利点
  ダ・ヴィンチ1.0の後継機であり、最新の安定技術が期待できる。
  2ノズルであるので応用範囲が大きい。色分けもできる。
  サポート体制は1.0と同等。
 欠点
  導入費用が高い。ダヴィンチ1.0に比較しても。
  材料フィラメントもカートリッジ式。

アフィニア
 利点
  知人より推奨を受けた。サポートが期待できる。
  材料フィラメントに汎用品が使える。
 欠点
  あまりにも高価。

CUBIS
 利点
  ダ・ヴィンチ1.0と同等機能が多く、その上で導入費用が安い。
  材料フィラメントも汎用品が使え、ランニングコストでも優位。
  最新機種なので技術的問題が寡可能性がある。 
 欠点
  発売後日が浅い。
  ソフトはフリーソフトで行う必要あり。
  サポート体制はいまいちかも。

検討過程

ダ・ヴィンチ1.0を主軸とした検討としたが、CUBISの登場により、検討が競り合いとなった。
 そのなかで、CUBISに使用するフリーソフトが案外利用容易であり、その分導入費用が抑えられるとともに、独自ソフト分の機能はフリーソフトと現在3Dモックアップ作成用に使っているShade14によって代替可能と判断するに至った。

選定結果

SCM-2として、CUBISを導入することと決定した。
 それにあたって、日本代理店に発注手続きを行った。

導入スケジュール
 10月17日 選定作業完了・発注
 10月18日 入金手続き実施
   納期2週間後
 11月初旬 導入・据え付け・初期設定
 11月下旬 第一次戦力化試験

むすび

3Dプリンタ導入計画がはじまったが、なおも手作業工作の技能向上だけでなく、3Dモデリング技術もさらに必要になる。導入開始は次の工作をラクにすることが本義ではなく、工作のさらなる向上を目指したものであり、さらに技能向上をH-TREC山際工場総員で目指していこうと考えている。


■しかしこれがよもやの本体10月内着となって、その直後、職場のおまつりの集中日程に飲まれたのは皆さんの知るところなのです。
 それでこのプレスリリースごっこの作文は幻、企画倒れに…(´;ω;`)ブワッ。

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