「そもそもNRSATやBLACK STARは『RAILWARS』という原作小説とアニメがあるから成立しているけど、君の『JRSDF鉄道自衛隊』は全く成立の根拠が無いじゃん!」
とのご意見を頂いてしまい、「あ!」とすっかり素に帰ってしまいました。
まあ、原作がなければ私として、いくらでも作ってしまえるし(私が鉄道自衛隊の原作者だもんね)、ということでストーリーも事実作ってもいるんですが、でもそれはあくまでも私の作品なんで、さっぱり企画としての成立の根拠にはならんよなあ……。
結局、これ、出したところで何がなんだか、見る側にはさっぱりわからんよね。
こういうところをすっぽり忘れて無視して作ってしまったツケがどっさり来ました。
ここにきて現実を直視してしまってまさかのプロジェクト空中分解。すっかりノリノリで配線隠しのパネル類とかレーダーとか作りこもうと思っていたけど、なんとここに来て正直、茫然自失状態です。
ああ、バカやっちゃったなー。
まあ、原作がなければ私として、いくらでも作ってしまえるし(私が鉄道自衛隊の原作者だもんね)、ということでストーリーも事実作ってもいるんですが、でもそれはあくまでも私の作品なんで、さっぱり企画としての成立の根拠にはならんよなあ……。
結局、これ、出したところで何がなんだか、見る側にはさっぱりわからんよね。
こういうところをすっぽり忘れて無視して作ってしまったツケがどっさり来ました。
ここにきて現実を直視してしまってまさかのプロジェクト空中分解。すっかりノリノリで配線隠しのパネル類とかレーダーとか作りこもうと思っていたけど、なんとここに来て正直、茫然自失状態です。
ああ、バカやっちゃったなー。
でも、ホントはこの鉄道自衛隊の話、びっしり設定があるんですよー。
北急電鉄での全国周遊列車BCE・FCE用の在来線最強の旅客専用機「EH510」の建造にあたって、アクティブ牽引推進運転システム等の試験用に、EF81の余剰車から作られたEF99 901がこの機関車の前身。
その機関車はアクティブシステムの試験終了後、多くの試験車と同じように廃車となるところを、防衛装備の長距離輸送に鉄道を使えないかと考えていた技術研究本部輸送研究班の技官が話をしたところ、なんとスクラップの値段で自衛隊に払い下げ(いやこの場合は逆か?)してもらっちゃったという。しかも電源車は北斗星の臨時化によって余剰となったカニまで払い下げてもらった(ヒドイ)。
そして自衛隊輸送学校に「鉄道輸送隊」が実に自衛隊がD51を保有していた一時期の研究時代から半世紀を経て復活するというストーリーがあるのです。
そして自衛隊輸送学校に「鉄道輸送隊」が実に自衛隊がD51を保有していた一時期の研究時代から半世紀を経て復活するというストーリーがあるのです。
*
有事に鉄道妨害に無力なJR貨物委託の機材輸送を防護するとともに、さらには垂直発射式の地対空誘導弾や87式AWや10式戦車の砲塔(のみ!)を搭載して能動的に鉄路を防衛しようという計画に拡大。機関車は本来ならDF200系列を強化したものを使う計画で27年度計画武装列車「27ATZ」として予算請求され、北急車両製作所と北急重工によって建造が開始される。
だが、現実はもっと過酷だった。
国際情勢の急変とともに南西諸島での衝突の迫る中、西部方面への機材輸送の必要が高まる中、予想通り山陽線が密かに輸送遮断されるという事態が発生。
機材輸送の必要があるのに、山陽線が使えない。もちろん新幹線も機材輸送には使えない。
そして27ATZに出動命令が下る。
「日本海沿岸経由で西部方面へ急行する機材輸送列車を誘導せよ!」
朝霞にある陸自輸送学校は、それに備えて分遣隊・陸自特別輸送教導隊を東京貨物ターミナル駅の一角からの引込線に作っていた。
一見すると貨物仕分けセンターに見えるその庁舎。
そのなかでは、EF99 901とその後に続く27ATZの整備が行われている。
一見すると貨物仕分けセンターに見えるその庁舎。
そのなかでは、EF99 901とその後に続く27ATZの整備が行われている。
予備車どころかバックアップもない27ATZ。日本海沿岸には不審艦艇と不審機がうごめく。
すでに外部電源から電源車による電源供給に切り替わったATZの指揮コンソールには、JADGEシステムに表示される上空での空自と不審機の駆け引きが表示されている。
「データリンク、リンク良好です」
「EF99、出発準備完了」
「出発信号、まもなく青に変わります」
「発車用意!」
列車司令の中隊長は出発の命令を出し、ラッパが鳴らされる。その様子はまるで艦艇の出港のようだ。
たしかにそういえばそうかもしれない。かつて装甲列車は陸をゆく巡洋艦と呼ばれていたのだから。
たしかにそういえばそうかもしれない。かつて装甲列車は陸をゆく巡洋艦と呼ばれていたのだから。
「出発、青。ブレーキ緩解」
ATZは東海道貨物線へ向けて進みだす。
*
ところかわって、閣僚の集まる永田町・首相官邸オペレーションルーム。
「しかし、日本海岸を高速で移動しながら不審船舶や不審機に対抗しえる装備は、自衛隊にあるのかね」
「ほとんどの航空戦力は西部方面へ移動させたとはいえ、圧倒的な装備不足は目に見えているぞ」
「あります」
自衛隊統合参謀長が口にするが、官房長官と総理は眼を見合わせている。
しかし、総理は寸に考えた後、頷いた。
「ATZのことだ」
官房長官がその名を言った。
「ATZ?」
閣僚たちがどよめく。
「極秘のうちに自衛隊で開発していた新装備だ」
説明が行われる。
「装甲にはケブラーなどの軽量かつ強靭な複合繊維材料を多用し、電磁波攻撃対策に回路のほとんどの光ファイバー化を大幅に進め、主演算装置は3重系のシステムを搭載しております。
また、主要装備として40mm連装高射機関砲、120ミリ戦車砲、そして中距離・長距離多目的誘導弾の垂直発射機を装備しております。
誘導弾はJADGEシステムと連携し、AWACSの誘導を受けることにより、戦域ネットワークを構成し、海自のイージス艦・空自・陸自の地対空ミサイル網と隙のない防空網を構築します。また、誘導弾は対艦艇にも有効な破壊力のある弾頭を搭載しており、またATZ自身も、必要に応じて鉄道トンネル内に隠れ身を守ることもできます」
官房長官が、付け加えた。
「言うなれば、現代版の装甲列車と列車砲というわけだ」
*
「しかしさあ、電気機関車牽引装甲列車っておかしいんじゃないの?」
敵味方識別のために回転灯を点けながら走行するATZ。当然駅を通過すると、それをみた一般客が口を丸くして驚いている。
その高射砲座から、インカムごしに、コントロール車の指揮幕僚に言葉が飛ぶ。
「文句は言えないの! 途中からディーゼル機関車につけかえるにしても、電化区間は電気機関車が一番速度もエネルギー効率もいいでしょ!」
「だったらなんでその途中役の電気機関車に回転灯までつけちゃったの?」
「うちの整備長がもらってきちゃったのよ! 何に着いてたかわかんない大型回転灯を!」
「あれ、本物だったんだ」
「無駄口よりもまず警戒と機器のセットアップ確認! 仕事ほったらかして四の五の言ってると整備長に海ほたるの魚の餌にされちゃうわよ!」
「へいへい」
「まったく、特輸隊には規律ってものがないって言われてるけど、本当ね」
コントロール車の中で沸騰している幕僚の前で、列車司令の中隊長は禁煙パイポを取り出した。
「禁煙なのはわかってるからな」
幕僚がさらに咎める前に司令は言う。
「まあ、しかたないさ。
だいたい考えてもごらんよ。予算がついて就役して、練度不十分な中でいきなり出動だぜ? こんなの前代未聞だ。そもそも装甲列車でさえ前代未聞なのに、事態も前代未聞。だいたいこの国の置かれた状態だって非常識ときてる。もういまさら規律もへったくれもない。
いくら各部隊からスカウトしてきたとはいえ、うまくいくわけがないのは承知してる。
だから俺は、この部隊の指揮官を志願したんだけどな」
「そんな」
「オレは『規律とともに2階級特進』なんか認めん。なんとしてもみんなで生き残る。それぐらい、今回の事態はヤバイからな」
「やっぱり、そうなんですか」
「君もうすうす気付いていた?」
「ええ。防大同期から少し」
「そうか。政府は当然、空自も情報本部も公式には認めてないが。
この数日の間、例の国が苦労して開発中だった本物のステルス機が大陸内陸部から発進準備状態にあるとの情報がある。
そいつが今後、飛び立ったとしたら、行く先はどこだと思う? まさかみんなが網張ってる西部方面、九州のはずがないだろう? 少数機で致命的にこっちの戦意喪失を狙うとしたら?」
「まさか」
「ああ。戦争では、相手の一番嫌がることをして、戦う心を折るのが一番正しいやりかただ。
だから、俺達も、西部方面に行くと見せかけて」
たしかに、列車はいつの間にか、武蔵野貨物線に入っていた。
「わかるな。もちろん、そのステルス機が通常爆弾なんて甘いものを積んでるわけもない」
幕僚は震えた。
「ああ。空自と海自に対する西部方面の大編隊の出動は、陽動だ。
しかもそのステルス機は、高機動性能を活かして、空自のAWACSや高性能レーダーの電波ををかいくぐり、海自の誇るイージス艦の苦手とする超低空を飛んでくる」
「……それを我々で」
「ああ。できればこのATZがもう1編成ほしいところだが、あいにく俺達だけだ。
俺達の鉄道旅に帰りの切符があるかどうかだって危うい。
この旅、帰れる駅があるかどうか、だからな」
鉄道自衛隊「RAILWAY StrikerS 2015」
第1話「初めての切符は片道切符」
現在好調執筆中!
(いいのか、こんなんで……)
というわけで、あとづけではないんですけどね。もっとティーザーしようと思ったんですが、ここまで公開して、作業再開。
でも相手はほんとに紙で出てアニメにもなってる話だからなー(いやそれ引きずっても仕方がない)。
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